京都駅から徒歩2分、京阪のフラッグシップ
京都駅の烏丸口を出て、東へ数分。
「THE THOUSAND KYOTO(ザ・サウザンド京都)」は、駅から徒歩2分という場所にあります。
見上げると、低層部を横に貫く木のルーバーと、その上に茂る植栽が目に入ります。
駅前の大きな通りに面しているのに、建物の表情が静かです。
サインをよく見ると、「THE THOUSAND KYOTO」と「KYOTO CENTURY HOTEL」が並んでいます。
京都センチュリーホテルとは同じ敷地の隣どうしで、どちらも京阪グループのホテルです。
2019年1月29日に開業した、京阪グループのフラッグシップホテル。
地上9階・地下1階で、客室は3階から9階の222室です。
エントランスへの導入は、石を貼った壁にロゴが刻まれているだけ。
シンプルで高級感があります。
竹の中庭と、金色の壁
館内に入ってまず目を引くのが、ガラス越しの中庭です。
竹に囲まれて、枝を横に広げた木が一本。
京都駅前という立地を忘れる場所が、入ってすぐに用意されていました。
そこから進むと、今度は金色の大きな壁が現れます。
その前に黒い石のレセプションカウンター、手前には石ころのような形のオットマン。
静かな中庭からこの壁へ、という順番に少し高揚します。
館内の階段も、暗さと光の落とし方が計算されていました。
写真を撮りたくなる場所が、あちこちにあります。
スーペリア・ダブルのお部屋
通されたのは7階の714号室。
スーペリア・ダブルという部屋タイプです。
廊下からドアまでの、わずかなくぼみ。
そこだけ天井から光が落ちていて、部屋に入る前にひと呼吸置かせる作りになっていました。
広さは37㎡。
ベッドのほかに、窓際にソファと丸テーブルが置かれていて、それでも窮屈になりません。
家具の背が全体に低く抑えられていて、視線が水平に抜けます。
窓には簾(すだれ)のような横型のブラインド、壁の照明は行灯のような形。
公式サイトは客室を「茶室のような引き算された和」と説明していますが、たしかにその方向でまとまっていました。
ベッド
ベッドは1台で、サイズはW2,000×L2,030mm。
幅が2mあるので、ダブルという名前から想像するよりずっと広く感じます。
2人で寝ても、真ん中にかなり余裕がありました。
木の低いフレームにマットレスが載っていて、ベッド自体の高さも控えめ。
これも視線を低く保つ設計の一部だと思います。
照明やカーテンの操作は、枕元のタブレットから。
館内の案内もここに入っているので、紙の冊子を探す必要がありませんでした。
テレビまわり
テレビの左右は、木の縦格子。
その下を、光の線が一本まっすぐ通っています。
壁いっぱいに続くこの一本のおかげで、部屋が実際より横に広く見えました。
眺望
正直に書くと、眺望は期待するところではありません。
窓の外は隣接する建物で、抜けはありませんでした。
このホテルは京都駅前の市街地に建っているので、京都らしい景色を窓から眺めたい方には向きません。
そのぶん室内の設えに手がかかっている、という理解でよいと思います。
水まわり
バス・トイレ・洗面がそれぞれ独立していました。
バスルーム
石を貼った洗い場付きのバスルーム。
体を洗ってから湯船に浸かる、という日本式の入り方ができます。
ユニットバスではないので、床も壁も硬質な質感でした。
浴槽はやや浅めですが、足を伸ばせる長さはあります。
洗面
洗面はバスルームの外に独立していて、石のカウンターに四角い置き型のボウル。
鏡の脇に縦の光が入っていて、顔がきれいに見えます。
カウンターの下は扉のない棚で、タオルが畳んで置かれていました。
使う分だけ取り出せるので、迷いません。
トイレ
トイレも独立した個室。
バス・洗面・トイレが分かれているので、2人で泊まっても動線がぶつかりません。
アメニティ
シャンプー、コンディショナー、ボディウォッシュ、ボディローション。
すべてホテルオリジナルで、黒いボトルにロゴが入っています。
石のニッチに並べて置かれていて、この見せ方も丁寧でした。
小物類も黒でそろえられていて、洗面まわりの印象が乱れません。
クローゼットとルームウェア
バスローブとは別に、引き出しに紺色のルームウェアが入っていました。
浴衣ではなくセパレートタイプなので、そのまま眠りやすいです。
ミニバーとお茶まわり
ここがこの部屋でいちばん楽しかったところです。
コーヒーはillyのカプセルマシン(FRANCIS FRANCIS のイリーエスプレッソ)。
その隣に、黒い急須と湯呑、茶筒が並んでいます。
コーヒーと日本茶が同じ格で置かれているのが、京都のホテルらしいと思いました。
引き出しを開けると、小皿やカトラリーが区切られて収まっていました。
このあたりの収まりのよさは、見ていて気持ちがいいです。
ミニバーは引き出しに赤ワインとミニボトルのお酒、冷蔵庫にソフトドリンクとビール。
そして、ワイングラスが吊るされた黒い枠の棚。
この一角だけ少しバーのようで、部屋の中の表情が変わります。
ホテル情報
| ホテル名 | THE THOUSAND KYOTO(ザ・サウザンド京都) |
| 住所 | 京都府京都市下京区東塩小路町570 |
| アクセス | JR「京都駅」から徒歩2分 |
| 開業 | 2019年1月29日 |
| 客室数 | 222室(3〜9階) |
| 泊まった部屋 | スーペリア・ダブル 37㎡(7階) |
| ベッド | W2,000×L2,030mm × 1台/定員1〜2名 |
| チェックイン | 15:00 |
| チェックアウト | 12:00 |
| レストラン | 日本料理 KIZAHASHI/イタリア料理 SCALAE/カフェ&バー TEA AND BAR |
| 運営 | 京阪ホテルズ&リゾーツ |
泊まる前に知っておきたいこと
いずれも公式サイトの情報と、実際に泊まって確認したことです。
- 窓からの眺望は期待しないほうがよい。市街地に建っているため、部屋によっては隣の建物が正面に来ます。京都らしい景色を望むなら、別のエリアのホテルのほうが向いています
- チェックアウトが12:00。朝をゆっくり過ごせます。京都は朝の観光が快適なので、荷物を置いたまま出て戻る使い方もできます
- 駅から徒歩2分という立地は、荷物が多い旅や、電車での移動が多い日程に効きます。バスが混みやすい京都では、駅近であること自体が大きな利点です
- 京都センチュリーホテルが隣。同じ京阪グループですが別のホテルなので、予約時に取り違えないよう注意してください
宿泊料金の目安
一休.comの表示で、素泊まり2名・税込33,965円から(2026年8月時点)。
同じページに「ポイント15%分利用で39,950円〜」との併記もありました。
時期による差が大きいホテルなので、日程が決まっているなら早めに見ておくのが安全です。
泊まってみて
京都駅から徒歩2分という便利さと、館内の静けさが両立しているホテルでした。
中庭の竹、金色の壁、暗い階段。
移動するたびに景色が変わるので、館内を歩くだけで少し楽しくなります。
客室は、装飾を足すのではなく引いていく方向。
家具を低く抑え、光を線で入れて、余白を残す。
派手な部屋ではありませんが、滞在中ずっと居心地がよい部屋でした。
眺望が望めない点だけは正直に書いておきます。
そのうえで、京都駅を起点に動く旅なら、この立地と部屋の作りは十分に選ぶ理由になると思います。