irodori(イロドリ)|古民家カフェで味わう温かなアップルパイ@静岡・伊豆仁田

伊豆箱根鉄道駿豆線・伊豆仁田駅のすぐ目の前にある「irodori(イロドリ)」。
築90年の歴史ある長屋を活かした、伊豆ではよく知られている古民家カフェです。

irodoriの黒い板塀と門。手入れされた松が塀の向こうに見える
駅を出るとすぐ目の前に、この門構え

駅前という便利な立地でありながら、風情のある門をくぐると空気が一変。
庭の奥に佇む古民家へ向かう時間から、irodoriでのカフェタイムが始まります。

今回は、くるみ入りのアップルパイとアイスコーヒーをいただきました。

目次

山中湖「PAPER MOON」の店長を経て独立

オーナーパティシエの浅賀正人さんは、伊豆仁田のご出身。
山中湖にある「PAPER MOON(ペーパームーン)」で店長を務めたのち、地元で独立されました。

独立を決めてからも理想の物件がなかなか見つからず、知人のお店を数年手伝ったのち、ようやくこの場所を借りることができたそうです。
公式サイトには、この建物を「頭の中で描いていた理想をはるかに超えた空間」と書かれています。

irodoriの門の脇。黒い柱に案内の看板が掛かっている
門の脇に、小さく案内が出ています

掲げているのは「一切の妥協をせずに本物の素材と向き合い、愛情のこもったケーキを創る」ということ。
素材は農家から直接仕入れていて、季節ごとにケーキが入れ替わります。

風情ある門と緑に囲まれた庭

駅を出ると、すぐ目の前に現れる趣のある門構え。

irodoriの門をくぐった先のアプローチ。緑に囲まれた石畳の小径が続く
門をくぐり、石畳の先へ

門をくぐり、石畳の先へ進んでいくと、木々に囲まれた古民家が見えてきます。

伊豆仁田駅のすぐ近くとは思えないほど静かで、どこか鎌倉の古民家を訪れたような雰囲気。
季節ごとに表情を変える庭を眺めながら歩く時間も、このお店の魅力のひとつです。

irodoriの建物脇の小径。障子と緑に挟まれた通路
建物と緑のあいだを抜けて
irodoriの玄関。格子戸の脇に「irodori」と縦書きされた白い看板が掛かっている
格子戸の脇に、白い看板

建物へ着くまでの短い道のりにも風情があり、自然と気持ちが落ち着いていきます。

アンティーク家具が並ぶクラシックな店内

irodoriの入口から見た店内。黒板メニューとショーケースが見える
入ってすぐに黒板メニューとショーケース

古民家の中へ入ると、アンティークの家具や雑貨を配した、クラシックで落ち着きのある空間が広がっています。

irodoriの店内。木のテーブル席とペンダントライト、障子と本棚が並ぶ
梁やガラス戸をそのまま残した空間

昔ながらの梁やガラス戸を残しながらも、古さだけを感じさせない洗練された雰囲気。
家具や照明、さりげなく飾られた小物まで統一感があり、どこを切り取っても絵になります。

置かれているのは1930年代のアンティークで、気に入ったものは購入もできるそうです。

irodoriの店内の窓際。壁一面の本棚と、窓の外の緑
壁一面の本棚と、窓の外の緑

店内は思っていた以上に広々としていて、窓の外に見える庭の緑も印象的。
静かな空間の中で、ゆっくりとケーキを味わうことができます。

irodoriのショーケース。アップルパイのホールとケーキが並んでいる
ショーケースにはケーキやパイがずらり

ガラスのショーケースには、ケーキやパイがずらり。
季節のフルーツを使ったものも多く、訪れる時期によって違ったスイーツに出会えるのも楽しみです。
春はいちご、初夏はメロン、夏は桃とレモンパイ、秋は栗、と顔ぶれが変わります。

訪問時には、パイやキッシュなどのランチメニューも用意されていました。

くるみ入りアップルパイ 900円

irodoriのアップルパイ。バニラアイスと生クリームが添えられ、りんごとくるみの断面が見える
温めて提供されるアップルパイ。奥はアイスコーヒー

今回選んだのは、温めて提供されるアップルパイ。

存在感のある大きめの一切れに、バニラアイスと生クリームが添えられています。

irodoriのアップルパイのアップ。こんがり焼けたパイ生地の下にりんごの層とくるみがぎっしり詰まっている
断面。りんごは厚みを保ったまま層になり、下にくるみがびっしり

パイの表面は、フォークを入れた瞬間に軽くパリッとした食感があり、そのあとはしっとり。
バターの豊かな風味が広がります。

中のりんごは、バターやはちみつ、カルヴァドスで煮ているそう。
りんごの自然な甘みとほのかな酸味に、シナモンがやさしく香ります。

くるみもたっぷりと入っていて、カリッとした食感が良いアクセント。
りんごとくるみの組み合わせがよく合い、ひと口ごとに食感の変化も楽しめました。

温かなアップルパイに冷たいバニラアイスを合わせると、少しずつアイスが溶けてパイになじんでいきます。
さらに生クリームも一緒にすくうと、りんごの風味がまろやかになり、全体がひとつにまとまります。

それぞれを別々に味わうのも良いですが、パイ、アイス、生クリームを一緒にいただいたときに完成する一皿でした。

アイスコーヒー

irodoriのアイスコーヒー。背の高いグラスに入ったアイスコーヒーが木のテーブルに置かれている
アイスコーヒーを合わせて

アップルパイには、アイスコーヒーを合わせました。

甘みのあるパイを味わいながら、冷たいコーヒーをひと口。
温かなアップルパイとの温度差も心地よく、ゆっくりと食べ進めることができます。

アンティーク家具に囲まれ、庭の緑を眺めながらいただくと、アップルパイの味わいまで一層印象深く感じられました。

お手洗いまで続くirodoriの世界観

irodoriのお手洗い。アンティークの洗面台と味のある内装
お手洗いまで、この世界観が続きます

店内だけでなく、お手洗いの造りも印象的です。

広々とした空間は、廊下からそのままひとつの部屋へつながっているよう。
一般的なお手洗いとは少し異なる設えですが、古民家の雰囲気に自然となじんでいます。

席を立ったあともお店の世界観が途切れず、細かなところまで丁寧につくられていることが伝わってきました。

お店情報

店名 irodori(イロドリ)
ジャンル カフェ、ケーキ
住所 静岡県田方郡函南町仁田195
アクセス 伊豆箱根鉄道駿豆線「伊豆仁田」駅から徒歩1分
電話 055-970-1666
営業時間 10:00〜17:00(L.O. 16:30)/ランチ 11:00〜15:00
定休日 水曜・木曜
席数 20席
予算の目安 1,000〜2,000円
予約 不可
駐車場 あり(3台+6台)
支払い 現金のみ

行く前に知っておきたいこと

  • 10歳以下のお子さまは入店できません。ひとりひとりにゆっくり過ごしてほしいというお店の考えから、公式サイトに明記されています
  • 支払いは現金のみです。カードも電子マネーも使えないので、用意していってください
  • 水曜・木曜が定休。17時閉店(L.O. 16:30)なので、午後の早めがおすすめです
  • 予約はできません。人気店なので、時間帯によっては待ちます
  • ケーキは季節で入れ替わります。春はいちご、初夏はメロン、夏は桃とレモンパイ、秋は栗。アップルパイは通年の定番です
  • 駐車場は3台+6台。伊豆方面のドライブ途中に寄る使い方もできます
  • 店内のアンティークは購入もできます。気になるものがあれば聞いてみてください

伊豆仁田で静かなカフェ時間を

風情ある門や庭、アンティーク家具が並ぶ古民家、ショーケースに並んだケーキ。
irodoriは、スイーツだけでなく、お店へ入るまでの時間や空間も含めて楽しみたいカフェです。

駅のすぐ目の前にありながら、門をくぐると周囲の空気から切り離されたような静けさがあります。
温かなアップルパイとアイスコーヒーをいただきながら、時間を気にせず過ごしたくなる一軒でした。

次はランチのキッシュを目当てに、お昼どきに伺おうと思います。

 

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この記事を書いた人

センスのいい店と、美味しい時間。東京を中心に、静岡・関西まで1,000軒以上を訪ね歩いています。掲載しているお店は、すべて自分が訪問し、撮影したものです。おいしかったものは、おいしかったと。好みと違ったものは、そう書きます。

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