お料理さいとう丨駿河の恵みと松茸尽くしのコース@静岡・清水

お料理さいとう丨駿河の恵みと松茸尽くしのコース@静岡・清水

清水で味わう松茸尽くし。「お料理 さいとう」の季節コースに感動

静岡市清水区、三保の松原近くにお店を構える日本料理店 「お料理 さいとう」。
完全予約制の日本料理として静岡を代表する存在のひとつです。
2024年4月に現在の場所へ移転しています。
駅からは離れているので、車やタクシーでアクセスするのが便利です。

一軒家のお店は広々としたカウンター6-8席のみの落ち着いた空間。
18:30の一斉スタートとなります。

京都での修業経験を持つ齋藤啓(さいとうけいた)氏が、京料理で培った出汁や技法をベースに、駿河湾をはじめ静岡周辺の旬の魚介や山海の食材を活かしたコース料理を提供しています。
目の前で繰り広げられる料理人の所作をカウンター越しに眺められるのも贅沢です。

コースは季節ごとに内容が変わり、例えば冬には松葉蟹や河豚、ノドグロなど清水や近海の旬の魚介や野菜が中心になります。
素材の良さを活かしながら多彩な表現を見せる構成です。

秋の味覚、松茸尽くしコース

この日は松茸尽くしのコース。
都内だと5万は軽く超えてしまう時期ですが、お料理さいとうさんでは38,500円(税サ込)というお値段。
仕入れによる価格変動はないため、安心感があります。

茶碗蒸し

一品目は身体が温まる茶碗蒸し。
やわらかめの茶碗蒸しの中には、松茸とほくほくの百合根が入っています。

清水 折戸ナス

冷たい仕立てで、お出汁をたっぷり含んでいます。柚子の香りが爽やか。

浜名湖 鰻、松茸

炭火で焼いた鰻はザクッとむちむち感も感じられます。
松茸は出汁の効いたお酢にくぐらせて、うざくのようなイメージで。とても贅沢です。

清水 尺アジ

長さ30cm(約1尺)を超える大きなアジのこと「尺アジ」と呼ぶそう。
酢飯にたっぷり山葵を塗って、鯵の切り身を3切れ。
お昼に揚がったばかりの尺アジは、ぶりぶりの食感に驚きます。

焼き松茸

大きな松茸を炭火で焼いて。手で縦に割いていただきます。
甘みと香りが凄まじく、シャキシャキとした食感も心地よいです。余韻が長く続きます。

清水 伊勢海老

とても大きな伊勢海老。
しゃきしゃきと繊維を感じるような食感で、旨みと甘みもしっかりあります。
更に海老味噌のコクもたまりません。

松茸フライ

粗めのパン粉を叩いて、低温からじっくり5分ほど揚げます。
焼き松茸のインパクトが強かったのでフライの印象がやや弱めですが、レモンを絞ると更に香りが立つ気がしました。

鱧、松茸のお椀

淡路島の鱧は活きたまま送ってもらい、お客さんの来店時間に合わせて〆るそう。
丁寧に骨切りした後は葛を打って湯引き。
礼文島の昆布にお塩だけを加えた出汁で、松茸と合わせると最高に美味しいです。

米沢牛、白ごはん

米沢牛は2歳の雌。
赤身の美味しいところをお願いしているとのことです。
フライパンで表面を強めに焼いたお肉は、とても軽く旨みがあります。

お米はつや姫。炊き立ての香りがたまらなく良いです…これだけで幸せ。

松茸餡ごはん

大量の松茸をスライスして、お出汁にダイブ。
とろみをつけてご飯の上から掛けます。
やさしい薄味ですが、清水の農家さんが作ったという南高梅を崩しながらいただくと、塩味と香りが広がってしみじみ美味しいです。

栗松茸ごはん

清水の上の方で採れた大きな栗と松茸をたっぷり入れたご飯。
栗のほくほく感と松茸の香りで、「秋っていいなぁ」と改めて感じさせてくれます。

そぼろごはん

先程のご飯に、甘辛のそぼろ。
そこに卵黄を落として、軽く泡立てた卵白をかけます。
濃いめの味のそぼろと卵のまろやかさ。いくらでも食べられそうです。

栗大福

栗の渋皮煮を混ぜた餡を包んだ、出来立てやわやわな大福。
デザートまで幸せの連続です。

お料理さいとう まとめ

清水の質の高い食材を丁寧に仕立てたお料理は唸るものばかり。
お腹いっぱい食べさせていただくので、毎回幸せです。
隠れ家的な立地ですが、予約は困難。チャンスがあれば必ず伺いたいお店です。

店舗情報

お料理 さいとう

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