富士山麓で出会う、フレンチの新しい地産地消 — 静岡・御殿場の名店 Maison KEI

都会の喧騒を離れ、豊かな自然と澄んだ空気のなかで食事を楽しめる「Maison KEI(メゾンケイ)」。
フランス・パリで三つ星を獲得した 小林 圭シェフが監修し、老舗和菓子店「とらや」とタッグを組んで生まれたレストランです。
食材、水、土地の恵みを大切に、御殿場ならではの“地産地消フレンチ”を追求する一軒です。
4つから選べるコースとティーペアリング

コースは6,800円・9,500円・14,000円・19,000円(税込)の4コース。
本店「Restaurant KEI」のテイストを引き継ぎつつ、肩肘張らず楽しめるコース設定です。

ドリンクは乾杯のノンアルスパークリング以外はティーペアリングをお願いしました。
アトランティックサーモンのタルトレット

サクッと軽いタルトにヨーグルト、玉ねぎ、そしてアトランティックサーモン。
トマトと夏野菜

御殿場産のトマトの上にピーマンと胡瓜、モロヘイヤを使ったソース。
トマトの旨味がしっかりとあり、一口でさまざまな野菜を感じられます。
マドレーヌ

少し塩味を効かせており、サラミが入っています。
青梅のグラニテ

青梅の梅干しを使用。
爽やかな酸味と冷たさが良いです。
スパークリング烏龍茶

ペアリングは炭酸を効かせた烏龍茶。
メロン、ミント、枝豆のガスパチョ

緑が鮮やかなガスパチョは面白い組み合わせ。
ミントの爽やかさが印象的です。
深蒸し茶

ペアリングは御殿場の深蒸し茶。
庭園風季節のサラダ

パリ「レストランケイ」のスペシャリテ。
三島や御殿場産の30〜40種のハーブと野菜を使用しています。
仕上げにクラッシュナッツをかけて。
レモン風味の白い泡の下には、ルッコラ、トマト、アンチョビのソースが隠れています。
下の方からしっかり混ぜ、緑一色になったら完成。
たくさんの野菜の他にサイコロ状の桜鱒も入っています。見た目以上に美味しくて驚き。
ひとつひとつの野菜が持つ個性が主張しつつ、クリーミーなソースがそれらを優しく包み込みます。
パン

パンもいただきます。
山梨 馬肉のタルタル

馬肉のタルタルに、周りには自家製紫蘇パウダー。下のブリオッシュの生地の軽さに驚きます。
酸味が味を引き締めており、キャビアの塩気のアクセントも。
ブリオッシュと比べて馬肉の比率がもう少しあっても良さそうに思いました。
御殿場煎茶

ペアリングは御殿場煎茶。
50度とのことですが、提供が早すぎて魚料理が出てくる頃にはだいぶ温度が下がってしまっていたのが残念です。
金目鯛の鱗焼き

サスエ前田魚店の金目鯛を使用。
上にはレモンのコンフィチュール、フィンガーライム。下はズッキーニの入った、金目鯛出汁、サフラン、トマトのブイヤベース。
カリッとした香ばしさと身の保水加減、そして酸味とスパイシーさがたまりません。
和歌山 鮎の肝ソース

イタリアのサマートリュフを載せて。
最初にお酒の感じが来て、そこから鮎の肝の濃厚さとほろ苦さが味わえます。
鴨のロースト

味噌韮ソースで。鴨はしっかり焼いており、表面は甘さのある香ばしさ。
ぎゅっとした肉質で力強さがあります。添えられているのは万願寺とうがらし。
ほうじ茶

お肉には焙じ茶を合わせて。
ヤギのヨーグルトのムース仕立て

シェーブルチーズをイメージした一品。
フレッシュなヤギのヨーグルトをムース仕立てにし、中にはブルーベリーソルベが入っています。
上からオリーブオイル、ブラックペッパー、塩をアクセントに。
メインからデザートに移るためのお口直しでも、たまらなく幸せな気分になれます。
バシュラン

上に焼いたメレンゲを載せた、美しいデザート。
パッションフルーツ、マンゴー、パイナップルを使用したバシュラン。
下には「とらや」らしく、あんこアイス。
メレンゲのサクサク感とフルーツの甘酸っぱさ、あんこのコクが楽しい組み合わせです。
ほうじ茶ブランマンジェ

御殿場産ほうじ茶を使ったブランマンジェ。
香りが豊かで、とろんと甘すぎないデザートです。
紅茶

ペアリングは低温で淹れた御殿場紅茶にスターアニスとレモンを加えたもの。
Maison KEI(メゾンケイ) まとめ
素晴らしいロケーションに絶品の料理。
自然を感じながら地産地消のコースをいただけるのは、都会では味わえない幸福感でした。
ティーペアリングはもう少し工夫と面白さがあってもいいなと思いましたが、富士山を望むゆったりとした時間の中で多彩な皿を楽しめました。
予約方法
電話またはTablecheckから予約可能。
Tel:0550-81-2231
https://www.tablecheck.com/ja/shops/maisonkei/reserve