六本木駅から徒歩3分ほどの場所にある、完全予約制の焼鳥店「YAKITORI 燃 es(ヤキトリ モエ エス)」。
2025年・2026年と2年連続で「The Tabelog Award Bronze」を受賞し、食べログ焼き鳥EAST百名店にも選出されている人気店です。
百名店は2022年から4年連続で選ばれており、ミシュランガイドにも掲載されています。
焼き場に立つのは、フレンチでの経験も持つ沼能大輔氏。
肉の中心温度まで意識した火入れを得意とし、焼鳥だけでなく、フレンチの技法を取り入れた前菜や一品料理も楽しめます。
今回特に印象に残ったのは、ホロホロ鳥の皮の香ばしさと、身の水分をしっかり残した焼き加減。
部位によって異なる肉質や脂の旨みを、一本ずつじっくり味わえるコースでした。
YAKITORI 燃 esのおまかせコース
鶏のリエット
最初は鶏のリエットから。
ひよこの形をした皮に挟み、苔玉の上に立てて運ばれてきます。
鶏の旨みを凝縮したリエットは、口の中でほぐれるような食感。
濃厚な味わいながら軽さもあります。
発酵玉葱と鶏のスープ
発酵玉葱の甘みと、鶏の旨みを感じるスープ。
玉葱のやわらかな甘さに鶏出汁のコクが加わり、じんわりと口の中に広がります。
焼鳥が始まる前に、温かいスープで胃を整える一品。
鶏のクレープ
続いては、焼鳥店では珍しい鶏のクレープ。
生地はしっとり、もっちりとしていて、噛むほどに鶏の旨みが広がります。
特に印象的なのは、しっかりと感じられる香ばしさ。
鶏皮の脂のコクもあり、もちっとした生地と一緒に食べることで、焼鳥とはまた違ったおいしさを楽しめます。
ささみ 山葵
ささみはしっとりとした仕上がりで、中心はぎりぎりレアを思わせる火入れ。
繊維がやわらかく、口の中でなめらかにほどけます。
淡白な部位だからこそ、鶏肉そのものの繊細な旨みを感じられる一本。
山葵の爽やかな辛みが後味をすっきりさせてくれます。
ホロホロ鳥 抱き身(胸肉)
ホロホロ鳥の胸肉は、皮の焼き加減がとても印象的。
表面はパリッと香ばしく、噛むと皮の脂がじゅわっと広がります。
一方、胸肉はしっとりとしていて、皮の力強い旨みと身の上品な味わいを一度に楽しめます。
脂の甘みと皮の香ばしさが、ホロホロ鳥らしい肉の味を引き立てていました。
せせり
首まわりの肉であるせせり。
弾力のある部位ですが、こちらは驚くほどしっとり。
肉の水分がしっかり残っていて、噛むたびにジューシーな旨みが広がります。
ほどよく歯応えもあり、せせり特有の濃い肉の味を堪能できます。
蕪
焼き立てで熱々の蕪。
ひと口噛むと、中からジュースがあふれるほど瑞々しい仕上がり。
表面には焼いた香ばしさがあり、内側はやわらかく、蕪そのものの甘みが際立ちます。
つくね
個人的にかなり好みだったのが、こちらのつくね。
外側はこんがりと香ばしく焼かれているのに、中は驚くほどふわっふわ!
やわらかくジューシーで、噛むと鶏の旨みと脂がじゅわっと広がります。
ところどころにコリコリとした食感もあり、やわらかさ一辺倒ではないのも魅力。
表面の香ばしさと、中のふんわりした口当たりの違いが楽しい一本でした。
レバーパテと林檎のキャラメリゼ
焼鳥の合間には、フレンチのような一品も。
濃厚でなめらかなレバーパテに、林檎のキャラメリゼを添えて。
レバーのコクはしっかり感じられますが、重たさはなく、口当たりはまろやか。
そこに林檎の甘酸っぱさとキャラメリゼの風味が加わり、レバーの旨みをさらに引き立てます。
レバーパテだけでも十分おいしいのですが、林檎を一緒に食べることで後味が軽くなり、最後まで飽きずに楽しめます。
砂肝
砂肝は、噛んだ瞬間のジャキッとした歯切れが印象的。
心地よい弾力がありながら硬すぎず、歯を入れるとすっと切れるような食感です。
余計な水分が抜けすぎておらず、砂肝らしい歯応えと旨みを楽しめる一本。
ホロホロ鳥 ソリ
ももの付け根にある希少部位、ソリ。
表面はしっかり香ばしく焼かれていて、噛むと脂がジュワッと広がります。
肉の味がとても濃く、ホロホロ鳥らしい力強い旨みを感じられます。
添えられた葱とズッキーニの甘みや瑞々しさも、脂ののったソリによく合います。
同じホロホロ鳥でも、先ほどの胸肉とはまた違う濃厚さがありました。
熊本県産 赤茄子
熊本の赤茄子は、ふかふかとしたやわらかな食感。
たっぷり水分を含んだ果肉は、噛むとじゅわっと瑞々しさがあふれます。
焼くことで甘みが引き出されていて、とろけるようなやわらかさの中に、茄子そのもののおいしさがしっかり。
肉料理の合間にいただく野菜串ですが、こちらも印象に残る一品でした。
媛っこ地鶏 レバー
愛媛県の媛っこ地鶏のレバーは、山椒を添えて。
口に入れると、まったりとした濃厚な食感。
舌の上でゆっくりとほどけるような、なめらかさがあります。
レバーの旨みが非常に濃く、コクのある味わいが口いっぱいに広がります。
そこに山椒の香りが加わることで、濃厚さを楽しみつつ後味は爽やかです。
椎茸
椎茸は、噛むと中から旨みたっぷりの汁があふれます。
表面は香ばしく焼かれていますが、内側はふっくらと肉厚。
椎茸特有の香りと、じゅわっと広がるお出汁のような旨みが楽しめます。
焼鳥だけでなく、野菜や茸の焼き加減にもこだわりを感じます。
ホロホロ鳥 手羽
ホロホロ鳥の手羽は、ぎゅっと身が詰まったような密度のある食感。
普通の手羽とは少し違い、ぼんじりに近いような、むっちりとした脂の豊かさがあります。
噛むほどに濃い旨みが広がり、脂の甘さも印象的。
ホロホロ鳥は胸肉、ソリ、手羽と、それぞれ違う食感や味わいを楽しめたのが良かったです。
追加した2串
コースの串が終わったところで、さらに串を追加しました。
部位は選べませんが、最大2串まで追加することができます。
エンガワ
砂肝の縁にあたる希少部位、エンガワ。
砂肝とはまた違った独特の歯応えがあり、コリッとした食感を楽しめます。
噛みしめるほどに旨みが感じられ、内臓系の部位が好きな方にはおすすめしたい一本。
膝まわり
膝まわりは、やわらかくしっとりしていながら、しっかりとした肉肉しさも感じられます。
繊維が硬いわけではなく、噛むとほどよい弾力があり、肉の旨みがじんわり広がります。
鶏出汁にゅうめん
締めは、徳島県の半田そうめんを使用した鶏出汁にゅうめん。
半田そうめんは一般的なそうめんよりも太めで、つるっとした喉越しと、もちっとした食感が特徴です。
こちらはちゅるちゅるとした舌触りが心地よく、鶏の旨みが溶け込んだ温かい出汁とよく合います。
焼鳥をたっぷり食べたあとでも、するすると食べ進められる締めでした。
蘭王プリン
最後は大分県産蘭王を使用したプリン。
こちらも追加注文となります。
卵のコクを感じられる濃厚な味わいに、カラメルのほろ苦さがアクセント。
焼鳥のコースを甘いデザートで締めくくれるのも嬉しいところです。
この日のドリンク
1杯目は「丸ごと国産レモンサワー」。
国産レモンを丸ごと使っていて、果肉で白く濁っています。
2杯目は常陸野ネストの「ノン・エール」。
茨城の木内酒造が造るビールテイスト飲料です。
この日の2杯
レモンサワーはお店のもの。ノン・エールは瓶で買えます。
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1
丸ごと国産レモンサワー
国産レモンを丸ごと。果肉で白く濁っています
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2
常陸野ネストビール ノン・エール
2杯目に。琥珀色でしっかり香ります
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系列の「YAKITORI 燃 本店」
同じ六本木には、系列の「YAKITORI 燃 本店」もあります。
2002年9月開業で、席数は37席。
予算は6,000〜8,000円ほどで、燃 esよりも気軽に使える店です。
お店情報
| 店名 | YAKITORI 燃 es(ヤキトリ モエ エス) |
| ジャンル | 焼き鳥 |
| 住所 | 東京都港区六本木7-13-10 宮下ビル 1F |
| アクセス | 東京メトロ・都営大江戸線「六本木」駅から徒歩3分(約177m) |
| 営業時間 | 18:00〜23:00(月〜土) |
| 定休日 | 日曜日・不定休 |
| 席数 | 16席(カウンター12席と個室/個室は4名まで・貸切不可) |
| コース | おまかせ15,000円(税込)+サービス料10%/20:40入店は8,000円(税込)のコースもあり |
| 予約 | 完全予約制。予約サイトOMAKASEからのみ |
| 支払い | カード可/電子マネー・QRコード決済は不可 |
| 駐車場 | なし/全席禁煙 |
| オープン | 2021年6月15日 |
行く前に知っておきたいこと
- 予約はOMAKASEからのみ。電話番号は公開されていません
- 入店時間は「18:00〜20:15」「19:00〜」「20:40〜」の3枠。各8席で、料理は一斉スタートです
- 15分以上遅れるとキャンセル扱いになります。遅れた分だけ品数も減ります
- コースとは別に、サービス料が10%かかります
- 20:40入店には8,000円のコースもあります。焼鳥はストップ制で、最低10本は出てきます
- 串の追加は最大2本まで。部位は選べません
- お子様連れは不可です
YAKITORI 燃 esの感想
どの串も皮の香ばしさと身の水分の残し方が印象的な焼鳥。
特にホロホロ鳥は、皮をパリッと焼き上げながら、胸肉のしっとり感やソリの濃厚な脂の旨みをしっかり引き出しています。
また、つくねのふわふわとしたやわらかさや、レバーのまったりとした舌触りなど、部位ごとに火入れを細かく変えているのが伝わってきます。
焼鳥の合間に出てくる鶏のクレープやレバーパテもおいしく、フレンチの経験を持つ沼能氏ならではの料理も楽しめました。
焼鳥のクオリティのわりに予約は比較的取りやすいので、ありがたい一軒です。

