熟成肉ブームの仕掛け人による紹介制ステーキハウス ナスキロ
新宿御苑にある紹介制のステーキハウス【ナスキロ】。
2021年7月にオープンしました。
オーナーシェフは高山いさ己氏。
牛込柳町の肉イタリアン「アンティカ・オステリア・カルネヤ」をオープンさせ、日本における熟成肉ブームの仕掛け人でもあります。
ここでしか食べられないじっくり焼き上げるステーキは「ナスキロ焼き」と呼ばれ、いつかは来てみたかったお店。
ありがたいことに貸切会で初訪問です。
まず4種類のお肉から2種類を選択します。
ナスキロ焼きに向いているお肉とそうでないお肉があるようです。
2種類ともナスキロ焼き向きのお肉をセレクトしました。
おかわり自由!食べ放題の豊富な前菜
ステーキ焼き上がるまで30〜40分。
その間、なんと前菜が何度でもお代わりができます。
結構な種類が用意されており、好きなだけ食べ続けることができるという夢のようなシステム。
3〜4種類ほどの前菜をプレートに載せて提供されます。
- 茹で豚足の韓国酢味噌、1時間焼いた胡瓜
- 新玉葱のスープ
- 千葉県産レタス、唐墨、しらす
- 静岡の鰤 チュミチュリソース
- ブータンノワール(豚の血のソーセージ)、ロワール産ホワイトアスパラ
- 千葉のアーティチョーク、イタリアのラディッキオのフリッタータ
- スカモルツァアフミカータを焼いたもの、マンゴーソース
- ギアラと黒キャベツの煮込み
- イタリア白インゲンとカリフラワーのミネストローネ
- 蛍烏賊と芽キャベツの蒸し煮
3プレート、計10種類の前菜を食べつつ、ワインをいただきます。
幸せすぎる。
黒焦げになるまでひたすら焼かれる「ナスキロ焼き」
10人分の塊肉を焼いていきます。炎が上がっている…。
炎を通り越して、もくもくと煙が立ち昇ります。
「大丈夫かな?」と心配になるレベル。
お肉は焼き上がりで1人200g。全部で2kgくらいでしょうか。
側面は焼かずに、天地のみを焼き上げるスタイル。
表面は真っ黒になるまできっちりと焼き上げられ、中から溢れようとする肉汁をギュッと閉じ込めています。
左:
栃木 大田原牛
融点が低い牛肉で、ナスキロ焼きには適しているとのこと。
右:再肥育ありの経産牛を50日エイジングしたもの。
こちらもナスキロ焼き向き。
カリッと香ばしい、を通り越して走る苦み。
お肉を噛みしめると、じゅわっと肉汁が溢れ出ます。
ぎゅっ、ぎゅっとした歯ごたえで、苦みに負けないお肉の甘み。
この味わいは初めて…。
赤ワインと合わせてほしいとのことで、すぐに赤ワインを一口。
これがびっくりの相性で、抜群に美味しい。
かなり前衛的なお肉で、一口目の衝撃は未だに忘れられません。
たくさんの前菜と200gのお肉で既にお腹いっぱいですが、食べたくなるのは〆のパスタ。
欲張って3種類お願いしました。
トマトソース
イタリアのトマトの一番いいもの(エクストラ)だけを水煮缶にしたトマトを使用したソース。
シンプルですが、酸味が尖りすぎず濃厚でコクのあるトマトソースです。
カチョ・エ・ペぺ
ローマの名物料理。
ペコリーノロマーノチーズとブラックペッパーのみ、というシンプルさ。
パスタに絡みつくチーズ。たまりません。
フィレンツェ風グリンピース
ほくほくっとしたグリンピース。お豆の甘みを感じるパスタです。
カシミールカレー
まだ食べるの?という感じですが…烏賊墨で真っ黒なカシミールカレーもいただきました。
バリエーション豊かで驚きます。
ティラミス
デザートは4種類から選べます。
ふわふわとしたやさしい甘みのティラミス。
他にはカンノーロ、ピスタチオパンナコッタ、シナモンのタルトもありました。
ナスキロ まとめ
気さくなシェフの楽しい話を聞きながら、豊富で丁寧な前菜と個性的な焼きのステーキ。
〆もしっかり味わって、大満足のひとときでした。
つい食べ過ぎ・飲みすぎてしまいました。