【味享】名店 京味を受け継ぐ、ほっこりする日本料理@新橋

【味享】名店 京味を受け継ぐ、ほっこりする日本料理@新橋

京味を受け継ぐ日本料理 味享(みたか)

内幸町駅近く、西新橋にある日本料理の名店【味享(みたか)】。
京味を受け継ぎ、【新ばし星野】の跡地にお店があります。

カウンターのみの店内はとても狭いのですが、ほっこりとした雰囲気が漂い、妙に落ち着きます。
現在は8席1回転のみで、予約ができないお店です。

大将の井上享俊氏は京味で煮方を受け持っていたとのこと。
まだ若くてびっくりしました。
店の名前は京味の「味」の字とご自信の名前「享」から取っています。

おまかせのコース

この日は立派な岩手県産の松茸がメイン。

白味噌、香茸、クエ

最初のお料理はクエをお出汁で炊いたものに、香茸、そして白味噌のやさしい甘み。
添えられた辛子のピリッと感も良いです。

いんげん黒胡麻和え、毛蟹寿司、梭子魚

いんげんは国産の黒胡麻で和えて。
毛蟹は手毬寿司にし、蟹味噌を添えています。
梭子魚は炙って、山葵と裏漉しした栗をかけていて、ほんのりとした甘さが心地よいです。

無花果の田楽味噌

たっぷり水分を含んだ温かい無花果は甘くジューシー。
田楽味噌はこっくりとしつつ甘すぎず、無花果との一体感が素晴らしいです。

やっぱり日本酒が飲みたくなってしまうので、みむろ杉を。

徳利とお猪口が美しいです。

岩手 松茸素焼き

熟した酢橘を添えて。
見ても分かるように、ジュースがたっぷり溢れ出て瑞々しい!
香りや歯応えも良く、幸せの瞬間です。

余市 縞海老、お出汁のジュレ

氷とジュレがキラキラ輝いて宝石のような一皿。
余市の縞海老は甘くねっとり。ジュレは鯛の中骨を炊いたもの。
下には甘い百合根と豆腐の白和え衣でクリーミィに。まろやかさの中に酸味もあります。

芋茎の吉野煮

ずいきは3日かけてアク抜きをし、煮干し入りのお出汁に含めて吉野葛で。
つるんとしたとろみと、ずいきのシャキシャキ感。
添えられた生姜のアクセントがぴったりです。

岩手 松茸フライ

傘の大きい松茸に細かい衣を付けて。

カリッとした衣の中には、旨みの詰まった松茸。やはり香りが抜群です。
イカリソースも添えられていますが、やはり酢橘と塩でいただくのが好きです。

お次の日本酒は惣邑。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【日本酒】 惣邑 出羽の里 純米 ひやおろし 720ml
価格:1430円(税込、送料別) (2022/3/9時点)

楽天で購入

 

鯛、喉黒のお造り

上品な脂の喉黒は皮目を炙って。
明石の塩締めの鯛はコリッとした食感です。

鱧松鍋

淡路の鱧と松茸を、鱧の中骨出汁で。
鱧は生の状態から、熱々の鍋でだんだんと火が通っていきます。
鱧がなめらかで、クリアなお出汁も美味しかったです。

クエの塩焼き、枝豆

30kgの個体とのこと。
身がふっくらしつつもギュッと凝縮しており、旨みが詰まっています。
添えられた枝豆の味が濃く、これまた驚き。

鰊茄子、絹さや

茄子の中に鰊が入っており、丁寧に炊かれています。
シャキシャキの絹さやの上には茄子の頭を素揚げして黒胡麻で炊いたもの。
食材を無駄にしないのが素晴らしいです。

日本酒は作の雅乃智 中取り 純米大吟醸酒。

お食事

まずは白米とお味噌汁。

魚沼産コシヒカリのツヤツヤご飯。
咀嚼すると甘みを感じ、これだけでご馳走の美味しさ。

お味噌汁は大きめのなめこ入り。

西さんの愛した牛カツ

通常は牛時雨とお漬物だけですが、常連さんのリクエスト追加で牛カツをいただきました。

京味の西さんが愛したという牛カツ。
とてもやわらかで、お肉の旨みがありつつアッサリといただけます。
こちらもイカリソースが付きますが、やはり塩でいただくのが美味しい。

ハラスご飯

皮目をパリッと焼いたものが上に乗っています。
ふっくらジューシーで脂の甘いハラスは良い塩気で、ご飯との相性は100点満点。
気づいたら全部食べ終わってました…。

鮪丼

中トロ、赤身、中落に海苔を合わせた鮪丼。
とろけるような鮪の旨みを味わえます。

蕨餅

天然蕨粉を黒糖水で延ばして作られた本物の蕨餅。
つるんとやわらかな喉越しと、黒糖のやさしい甘みがたまりません。
黄粉も上品な甘さでよく合います。

味享 まとめ

とても手の込んだ、丁寧でやさしい味わいの料理たち。
ほっこりした雰囲気で大将も物腰柔らかで、居心地良く時間を過ごすことができました。
皆から愛されるお店、というのが伝わってきました。素晴らしいお店です。

店舗情報

味享

関連ランキング:懐石・会席料理 | 内幸町駅虎ノ門駅新橋駅

銀座・新橋・有楽町カテゴリの最新記事