趣ある日本家屋でいただく四季を感じる山の辺料理 比良山荘
滋賀県大津市、京都駅から車で1時間ほど走らせた場所にある山の辺料理の名店【比良山荘(ひらさんそう)】。
この日は雪が降っており、なんとも良い雰囲気。
【比良山荘】は1959年に登山宿として創業。三代目・伊藤剛治氏により料理宿のスタイルを確立しました。
春は山菜、夏は鮎、秋は松茸、冬は近隣に生息する熊や猪を鍋でいただくことができるため、季節ごと訪れたくなります。
お部屋は広々とした個室で、庭園を眺めながら食事をすることができます。
本当に素敵な雪景色。
おまかせコース
訪れたのは2月のため、月輪熊がいただける月鍋コースです。
比良山荘オリジナルティー
この日はノンアルで。
ジャスミン、どくだみ、烏龍茶をブレンドした比良山荘オリジナルティーをいただきました。
八寸
子持ち鮎の熟鮨、鯉の子、琵琶湖 本諸子の南蛮漬け、氷魚(鮎の稚魚)、猪のロースト、香茸、赤こんにゃく、紫花豆、蕗の薹など。
お造り
鯉の洗い、鹿のたたき、岩魚のお造りを醤油や酢味噌で。
なかなか食べられないお造りたち。どれも歯ごたえの良いもの。
手前の黒いものは岩茸だそう。
月とスッポン鍋
琵琶湖の天然鼈の出汁で月の輪熊の手を炊く、小鍋仕立ての「月とスッポン鍋」。
なんとも贅沢な鍋で、綺麗で力強い旨みを楽しむことができます。
鰻の筒焼き
鰻をこの形でいただくのは初めて。
皮はパリッと、身はふっくら。中に実山椒が隠れていて、良いアクセントです。
蕗の薹の旨煮も添えて。
鮎のにがうるか
鮎の内臓を使った塩辛。苦味と良い塩梅で、お酒が進みそうな味です。
月鍋
ここから楽しみにしていた月鍋へ。炭火が使われます。
月輪熊のロースは花のように美しいです。写真は3人分。
お野菜はクレソン、芹、芹の根っこ、葱がたっぷりと。
野菜を煮つつ、熊肉は軽く火を通して。
深いコクがあるのにスッキリしており、脂が全く重くないという不思議な熊肉。絶品…!
お野菜もシャキシャキで美味しい。
お肉と野菜だけでなくスープも絶品で、つい沢山飲んでしまいます…
大きなナメコも。ただただ美味しい…!
似たような写真が続きます。笑
これだけ熊肉を何枚煮続けても、熊肉のアクは一切出ません。びっくり。
味変で柚子と山椒を掛けても。
猪の塩焼き
鍋の合間に猪の塩焼きを出してくださいました。
香ばしく、脂のジューシーさがたまりません。
栃餅
たっぷりと熊肉を堪能した後は、〆へ。
灰汁抜きした栃の実ともち米を餅にした「栃餅(とちもち)」。
もっちりとやわらかく、独特の苦味や渋みを感じる素朴なお餅です。
自然薯雑炊
〆は雑炊かうどんが選べるので、雑炊を。
旨みが滲み出たスープにご飯。
そこに自然薯を加えて、ぐるぐるとかき混ぜます。
これがまた超絶美味しい…自然薯の香りと粘り、そして上に掛かった川海苔の風味が素晴らしいです。
お腹いっぱいですが、もっと食べたくなってしまいます。
柿アイス
ふんわりとした柿アイスに甘い柿ソースをかけて。
比良山荘 まとめ
日常を忘れられる素晴らしい雰囲気の中でいただく山の辺料理はどれも丁寧でほっこり。
月輪熊の鍋はいつまでも強く印象に残る美味しさで感動しました。
遠くまで足を運んでまでも訪れたい理由がよく分かりました。
予約方法
OMAKASEから予約可能。
https://omakase.in/ja/r/hr583657
店舗情報
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