地産地消にこだわった小田原のフレンチ MECIMO(メシモ)
2018年10月にオープンした【MECIMO(メシモ)】。
大阪「HAJIME」出身の葛窪拓真氏と、青山「NARISAWA」で活躍したソムリエの山本良憲氏がタッグを組んだ、小田原のフレンチ。
MECIMOはフランス語の海、空、山「mer ciel montagne」からの造語だそうです。
地産地消にこだわり、小田原漁港の魚介類や、地元農園の野菜をふんだんに使ったフレンチがいただけます。
おまかせのコース
お料理はおまかせコースのみで7,900円(税サ別)。
飲み物はアルコールのペアリングをお願いしました。
エルダーフラワーのノンアルコールで乾杯。
たしかシャンパンもありましたが、最初だけノンアルにしました。
メニューには、メインの食材名が書かれていました。
何が出てくるかワクワクです。
ジンダ(アジフライ)
小田原では「ジンダ」と呼ばれる豆アジ。
アジフライをイメージしていますが、パン粉の代わりにセモリナ粉を粉打ちしています。
仕上げは乾燥させたにんにくと生姜で味付け。手で召し上がってくださいとのこと。
アジフライを手掴みでいただいたのは初めてかも。
ザラッとしたセモリナ粉はパン粉より軽く、クリスピーな食感。
菊芋
菊芋の温かいポタージュ、オリーブオイル
菊芋のコンフィに2種類のクランブル。
強めに焼いたクッキー生地にブラックオリーブのパウダーを甘さと塩味を加えたクランブル。
下のプレートは湯河原の小松石だそう。
海の幸のサラダ仕立て
海の幸は小田原の梭子魚、初鰹(もちがつお)を使用。
梭子魚は1週間以上熟成させて、皮をバーナーで炙り、叩きのようにしています。
ジェノベーゼはバジルの代わりに野生のニラをベースにしたものだそう。
スライスしたラディッシュ、人参の花、ルッコラの花で彩りよく。
更にピンク色のフレークは鰹を塩漬けにし、乾燥させて旨みを凝縮したハム。
たしかに少量でも香りと旨みの主張が強いです。
ドレッシングは黒酢とシェリービネガーをベースに。
ペアリングには日本酒も出てきます。
海と里
海のものと山のもの、里のものを加えたタルタル。
小田原のメジ鮪、相州牛と呼ばれる南足柄市の牛肉をタルタルにして
48度のオイルで3時間火を入れた牡蠣に貝の出汁、小田原の鮑の肝を和えて。
牡蠣は火が通っていますが、低温調理なので生に近い食感。
更に北海道雲丹、キャビアという贅沢な一皿です。
こちらは追加するか食前に確認してくれます。
下のプレートに使われているのは指物(さしもの)という伝統工芸。
カンパーニュ
次のお魚やお肉の料理のソースに合わせてカンパーニュを。
鰆
小田原の鰆を皮目香ばしく、中は水分を逃さないように焼き上げています。
上には茎のやわらかいカリフローレ。
白いものは「すじ鉾」。
魚を骨と皮ごとすりつぶしたすじ鉾はしっかりとした歯ごたえで、小田原らしさを感じます。
ブイヤベースのソースでコクと深みを。
阿夫利牛
伊勢原のブランド牛である「阿夫利牛」。
低温でじっくり火入れした後、最後にフライパンで周りをしっかり焼いて仕上げます。
付け合せは筍、クスクス、葉タマネギ、そら豆、山椒。
蕗の薹とブルーチーズをベースにしたソースに刻んだ椎茸と小田原の黒トリュフを。
あっさりとした肉質ですが、噛めば噛むほど旨みが出てきます。
ニオイコブシ
器の中に入っているのが木蓮の枝。
この木蓮の香りを移したアイスに苺のソース、ホワイトチョコレートのパウダー。
やさしい香りと苺の甘酸っぱさ、ホワイトチョコのコク。
小菓子・焙じ茶
食後は小菓子を。
飲み物は選べるので焙じ茶にしました。とても香りが良いです。
MECIMO(メシモ) まとめ
カジュアルな感じもあるモダンな空間で肩肘張らず楽しめるお料理とワイン。
ドレスコードもないので、小田原観光をして一日遊んだ後にも入れます。
お料理は彩りよく女性ウケしそうな感じ。
小田原の食材をたっぷりといただけるのが嬉しいです。
予約方法
Tablecheckから予約可能。
https://www.tablecheck.com/ja/mecimo