和との融合!紹介制の予約困難イタリアン やまぐち
祇園の一角にある紹介制イタリアンの【やまぐち】。
京町家をリノベーションしています。
靴を脱いで上がるお座敷スタイルです。
カウンターは6席。2階には4名個室と8名個室の2部屋があるそうです。
オーナーシェフの山口正氏は1975年、岐阜県出身。
18歳で料理の道に入り、東京の蕎麦割烹「吉法師」で修業した後、イタリアンシェフに転身。
代官山の人気店「カノビアーノ」、京都祇園「リストランテt.v.b」にて研鑽を積み、2011年に「やまぐち」を開店しました。
お任せコース
メニューはおまかせのコースのみ、38,000円(税サ込)となります。
ペアリングもお願いしました。
完熟金柑、白味噌とフォアグラのクリーム
表面は焦がしてキャラメリゼに。
金柑はとてもやわらかくジューシーで、なめらかなクリームと酸味の相性が抜群です。
白甘鯛、はだて雲丹、キャビア、聖護院蕪
白甘鯛の刺身に、贅沢食材がたっぷり。干し貝柱でとったお出汁のジュレで。
聖護院蕪は冷たい蕪蒸しになっており、甘みが白甘鯛にぴったりです。
オリーブオイルなのか油のまろやかさもあり、全体をやさしくまとめてくれます。
はだての雲丹もたっぷり!
パンもサーブされます。
松葉蟹と林檎のグラタン カリフラワーソース
仕上げにたっぷりの黒トリュフを削って。
グラタンが見えないほど!とても香りが良いです。
小麦粉などグルテンを使わず、カリフラワーでとろみを出しています。
林檎の食感のアクセントと甘みがびっくりするほど自然と溶け込んでおり、松葉蟹の旨みとも抜群に合います。絶品!
「あまえぎみ」黄色トマトと白魚のパスタ
「あまえぎみ」という品種のトマトをベースにした冷たいカッペリーニ。
島根県宍道湖の白魚と、下には白菜の浅漬けを敷いて。
食べられるお花が鮮やかです。
なんと唐墨はかけ放題!
トマトの酸味と爽やかさが素晴らしい、いくらでも食べられそうなパスタでした。
個人的には唐墨が無いほうがスッキリした味わいで好きでした。かけすぎ注意です。
蝦夷鮑のステーキ、小柱と岩海苔のリゾット
蝦夷鮑は丸々1つで贅沢。とても柔らかです。
島根県出雲の岩海苔を使ったリゾットは、磯の香りが華やか。
酢橘を絞ると爽やかさがプラスされて更に美味しいです。
牛ヒレ肉の炭焼き
2時間ほどじっくりと火入れしたヒレは、やわらかで香りよく、お肉の旨みが溢れ出ます。
酒、醤油、みりんを入れた牛すじ醤油と合わせるのも美味。
フカヒレのリングイネ
ただのクリームソースではなく、河豚白子を使った濃厚なソース!
コクはあるのに全くくどくなく、あれだけお肉を食べたあとでもなぜかスルスル入っていきます。
仕上げに柚子の皮を削っており、香りが良いのも軽く食べられる要因。
フカヒレの食感とコラーゲン感も良いアクセントになっています。
キャラメルのパンナコッタ、丹波黒豆
キャラメルの香ばしさがしっかりと感じられるパンナコッタに、丹波の黒豆ソースと黒豆が。
とろっとろですが、キャラメルの強さが印象的です。
煎り番茶とともに。
小菓子
お茶香るクッキーでコースは以上。
やまぐち まとめ
和のテイストを入れ、フルーツを組み合わせたお料理も絶妙・絶品でした。
豪快かつ繊細。印象に残るお皿が多く、また食べたいと思うものばかり。
シェフも面白く、終始笑いっぱなし!
機会があれば再訪したい素敵なお店でした。ごちそうさまでした。