センス◎!オシャレで美味しい三宮の独創的なフレンチ ESPICE(エスピス)
兵庫県神戸市、三宮の生田神社近くにある【ESPICE(エスピス)】。
マンションの1階にお店を構えています。
休日のお昼に予約をして訪問。
満席でしたので、訪問する際は予約が必須のようです。
江見常幸シェフは南仏のミシュラン三つ星「オーベルジュ・デュ・ヴューピュイ」、パリのミシュラン三つ星、世界のベストレストランTOP10「アルページュ」やビストロ「シェ・ミッシェル」で研鑽を積み、2016年にエスピスのシェフとなりました。
シェフズランチ 特別コース+ワインペアリング
ランチのコースは2種類あり、「テイスティングコース 8,800円(税込)」と「シェフズランチ 特別コース 12,800円(税込)」。
訪問当時は6,930円〜でした。
せっかくなのでワイン3種類のペアリングもいただくことに。
メニューには素材の名前が書かれており、どんなお料理が出てくるかワクワクさせてくれます。
カトラリーはテーブルの引き出しに入っています。お洒落!
最初はChampagne R serve Brut Tarlant。
柑橘の皮っぽい酸味のあるシャンパーニュ。
スナック
ずらっと並べられたアペタイザー5種。可愛い!
南瓜のシート、西洋わさび、コンテチーズ
西洋わさびのクリームを南瓜のシートでくるんと巻いています。
上にフランスのコンテチーズを削って。
口に入れるとふわっと溶けてクリーミー。余韻がまろやかです。
椎茸100%チップ
椎茸チップの間にはじっくりソテーした淡路島の玉葱を挟んでいます。
パリパリで椎茸の嫌な感じはなく、旨みが凝縮されています。初めての味!
抹茶のシフォンケーキ、グリンピースソース
抹茶のシフォンケーキを乾燥させています。下に敷いたグリンピースのソースと一緒に。
食感はパリッとしており、野菜の甘みとほろ苦さを味わえます。
雲丹、焼き茄子のムース、ビーフコンソメゼリー
北海道産の新鮮な雲丹を使い、雲丹を模した器に入った可愛い一品。
上には焼き茄子のムース、ビーフコンソメのゼリーで多層的な味わい。
人参とオレンジのタルト
人参とオレンジのムース、上には爽やかなキャロットラペ。
どれも独創的でセンスの良いアペタイザーでした。
もうこれだけで満足感高め。
烏賊
烏賊のシートの下には、昆布締めにしてサッと炙った障泥烏賊、酢橘と分葱、うど、蕪をマリネしたものを。
周りにはパクチーのオイル、アーモンドミルクのソース。
シートはやわらかく、甘く烏賊の香りがする不思議さ。
ソースはアーモンドミルクのまろやかさがありつつスッキリしています。
酢橘やパクチーのオイルのおかげか、爽やかさのバランスが素晴らしいです。
お魚料理に合わせて、アロマティックでミネラルを感じるポルトガルの白 Soalheiro Alvarinhos。
とても好みなワインでした。
鮪
芸術的な一皿。上の鮮やかな赤は、甘酸っぱくマリネしたビーツと紅芯大根。
周りはビーツのパウダーです。
中トロは軽く炙ってからイタリアの魚醤でマリネしています。
下には長芋が隠れていてシャキシャキ感が楽しい。
ビーツとラズベリーを合わせたソースは甘さを感じ、ピクルスのような酸味が際立つ味わいと、中トロの脂感の対比が楽しめます。
バゲット、バター、オリーブオイル
パンまで素晴らしい工夫。
桜の香りが豊かなバターと、オリーブオイルとタピオカの粉を合わせたものを付けていただくのですが、これがまた美味しい…。
ブランマンジェ
バゲットの両端を香ばしく焼き上げ、プリン状にしたもの。
周りには営業中に出た野菜の端材を使った旨味の強いスープ。上には白胡椒の泡。
小麦の香りがしっかりしているのにも関わらず、なめらかでバゲットとは思えない質感。
美味しさとアイデア、これにはびっくりしました…!
平目
平目を細長く切り、周りにひじきとあおさ海苔のパウダーをまぶし、モザイク状に合わせています。
最後に目の前で蛤とキャベツの出汁にひじき、いくら、アスパラなどが入ったソースをかけてくれます。
平目は身が締まっており、さまざまな海の香りがします。
いくらは醤油漬けにしているのか、食感だけでなく味のアクセントにもなっていました。
七谷鴨
京都亀岡 七谷鴨を使用。
コースの途中で見せてくださったのですが、最後に備長炭で皮目をカリッと炙ります。
ぷっくりと焼き上がった鴨。
黒いソースは2週間かけて作った黒にんにくのソースで、プラムのような甘酸っぱさがあります。
茶色いソースは鴨出汁とシェリー酒を合わせたもの。
下には春らしくセリ、クレソン、白葱など山菜をソテーしたもの。シャキシャキとした食感が美味しいです。
お皿のサイドには山椒とお茶を合わせたパウダーが振られていて、少量でも香りが良いです。
トリュフを練り合わせたマッシュポテトもなめらか。
お肉にはイタリアのバルバレスコ。
熟成感とスモーキー、スパイスさ。酸味は綺麗ですがタンニンを感じられます。
デトックスウォーター
お肉料理の後には水出し緑茶にフレッシュなミント、ライム、ローズマリーでスッキリとさせてくれます。
フキノトウ
蝶々の飾りがとっても可愛らしいデザート。
蕗の薹のアイスにフレッシュ苺。
苺とホワイトチョコレートのマーブル状のムース、丸い飾りと蝶々は苺のチップ。
蕗の薹のアイスは想像以上に苦味がしっかりあり驚いたのですが、下のムースといただくとミルキーさと混ざり合い、絶妙な味わいになります。
お茶菓子、コーヒー
これまた可愛い提供の仕方!
チーズケーキのカヌレ
ピスタチオとローズマリーのマカロン
蜂蜜と生姜のフィナンシェ
小さいながらどれも工夫が溢れており、最後まで楽しく美味しくいただけました。
ESPICE(エスピス) まとめ
洗練された店内で、美しく味わったことのないようなセンスある料理たち。
意外な組み合わせと絶妙なバランスで素晴らしい。
説明や接客も丁寧で、食べていてとても楽しくなります!
神戸を訪れたらまた訪問したいお店です。
予約方法
食べログから予約可能。
https://tabelog.com/hyogo/A2801/A280101/28047247/