- 1. 渡辺料理店の新たな挑戦、話題の薪火フレンチ jiü(jiu / 慈雨)
- 2. 店舗は斜め向かい、全3フロアの贅沢な空間
- 3. 香りと火入れの妙。薪火ならではの“温度と時間”を味わう
- 4. jiü LUNCH COURSE
- 4.1. クラフトロゼスパークリング
- 4.2. Amuses:桜肉のタルタル 薪の薫り 牡蠣、蛍烏賊 燻香ポムピューレ 菜の花
- 4.3. Soupe:ポタージュサンジェルマン 帆立
- 4.4. Hors d’oeuvres:鰆 アスパラガスと空豆 晩白柚
- 4.5. 薪火焙煎ほうじ茶
- 4.6. スモークオランジーナ
- 4.7. 筍と空豆のリゾット シェーブルチーズ
- 4.8. Poisson:オマール海老 ホワイトアスパラ
- 4.9. Viandes:金華豚の薪火ロースト
- 4.10. Avant dessert:千葉県柏市の蕪のアイス
- 4.11. Dessert:スープショコラ 清見オレンジ クレームダンジュ
- 4.12. Café:コーヒー お茶菓子
- 5. jiü(jiu / 慈雨) まとめ
- 6. 予約方法
- 7. 店舗情報
渡辺料理店の新たな挑戦、話題の薪火フレンチ jiü(jiu / 慈雨)
2025年3月19日、門前仲町の人気店「渡辺料理店」が手がける新店舗「jiü (jiu / 慈雨)」がオープンしました。
店名に込められた意味は、“万物に力を与える恵みの雨”。
その言葉通り、この店では、食材の持つポテンシャルを最大限に引き出す“薪火”を使ったフレンチが提供されます。
jiüを手がけるのは、「渡辺料理店」の渡辺シェフと、大和田シェフ。
一年以上先まで予約が埋まる超人気ビストロが、次なるステージとして選んだのは「薪火フレンチ」というジャンル。
店舗は斜め向かい、全3フロアの贅沢な空間
jiüが店を構えるのは、渡辺料理店から徒歩数秒の距離。
全3階建ての店舗で、1階はオープンキッチンを囲むカウンター席。
ここでは、実際に薪火で調理される様子を間近に感じながら食事を楽しめます。
2階では川沿いの景色を眺めながら、より落ち着いた時間が過ごせるようになっており、階によって異なる表情を持つ空間構成も魅力のひとつです。
香りと火入れの妙。薪火ならではの“温度と時間”を味わう
jiüのコース料理は、炙り・燻し・焦がしといった薪火ならではの技術を駆使した構成。
この“火の仕事”は肉や魚だけにとどまらず、デザートや前菜の繊細な一皿にまで生かされており、煙や香りまでもが料理の一部として機能しています。
jiü LUNCH COURSE
薪火をふんだんに使用したフレンチコースは9,000円(税込)。
アミューズ、スープ、前菜2種、魚料理、肉料理、アバンデセール、グランデセール、ミニャルディーズ計9皿の薪火フレンチコースです。
クラフトロゼスパークリング
1,300円。ノンアルコールのスパークリングカクテルで乾杯。
赤い色はビーツの赤だそうです。
ドリンクにもこだわりがあるのが感じられます。
Amuses:桜肉のタルタル 薪の薫り 牡蠣、蛍烏賊 燻香ポムピューレ 菜の花
まずは蛍烏賊をいただくと、薪の香りがぶわっと広がります。
クリーミーな蛍烏賊とじゃがいもピューレ、菜の花で春らしい。
会津の馬肉には牡蠣を載せて。
Soupe:ポタージュサンジェルマン 帆立
「ポタージュサンジェルマン」は、グリーンピースを使ったポタージュスープのこと。
ここでは新玉葱を使ったポタージュに燻した生クリーム、クレソン、ハーブサラダを載せています。
中には燻して焼き上げたフランスの帆立が入っていますが、帆立が要らないくらいポタージュが美味しい。
なめらかで甘く、癖がありません。
パンは大和田シェフの地元である松戸のZopfさんより。
ハードでバリッと香ばしい皮と軽さのある生地。
Hors d’oeuvres:鰆 アスパラガスと空豆 晩白柚
上には山葵菜を。
鰆は皮をばりっと焼いて、マヨネーズのようなソースで和えています。
晩白柚の甘さと苦さが良いアクセント。
薪火焙煎ほうじ茶
1,000円。薫香を楽しめるほうじ茶です。
スモークオランジーナ
1,000円。オレンジの炭酸に薫香が加わった面白いドリンク。これがまた美味しいのです。
筍と空豆のリゾット シェーブルチーズ
薪の香りが鮮烈な筍と空豆。
ヤギミルクを使ったシェーブルチーズでコクとまろやかさが引き立ちます。
Poisson:オマール海老 ホワイトアスパラ
この値段で立派なオマール海老とホワイトアスパラまでいただけるとは驚きです。
オマール出汁を使った白ワインベースのソースと、燻して泡立てた牛乳。
薪火で焼いたオマール海老はレア感があり、甘みがあります。
ソースがかなり余ってしまったのですが、パンのお代わりの声掛けがなく、美味しいソースなのに残さざるを得ないのが残念でした…(お肉料理の時にはお声がけいただきました)
Viandes:金華豚の薪火ロースト
写真では伝わらないくらい大きな塊肉を、薪火でじっくりローストしています。
しっとりやわらか、旨味があるのに脂がくどくない金華豚。薪で焼いた野菜のソースもよく合います。
付け合せのお野菜は薪火で焼いているので、香りや食感が素晴らしいです。
Avant dessert:千葉県柏市の蕪のアイス
最初にふわっと蕪の香りが来ますが、食べ始めると気になりません。
軽さが際立ち、ミルク感も良いです。
下には蕪の葉から作ったソースが敷いてあり、オリーブオイルの香りと塩気もプラス。
Dessert:スープショコラ 清見オレンジ クレームダンジュ
スープショコラにはスコットランド アイラウイスキーを使用。
上にはチャイの泡が載っています。
スープショコラは甘すぎず重すぎず、カカオの酸味とオレンジのアイスでスッキリ。
Café:コーヒー お茶菓子
お茶菓子は薪の灰を使ったマカロン。
お茶菓子にまで薪を使うとは面白いアイデアです。
jiü(jiu / 慈雨) まとめ
オープンキッチンで感じる炎のゆらぎ、立ちのぼる香ばしい煙、音、そして一皿の美しさと味わい——
視覚・嗅覚・味覚すべてが研ぎ澄まされていくようなフレンチです。
薪の香りが続いても、不思議と嫌な感じはなく、楽しむことができました。
9,000円(税込)というお値段が信じられないくらい、ボリュームも内容も素晴らしかったです。
気になった点としてはカトラリーが磨かれていなかったことでしょうか…料理ごと取り替えていただけるのですが、その度に気になってしまいました。
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予約方法
Tablecheckより予約可能。
https://www.tablecheck.com/ja/okibi-jiu/reserve/message