30年超愛され続ける名店!ラ・ブランシュで味わうクラシックフレンチの真髄
日本フレンチ界を牽引する巨匠 田代 和久シェフ。
南青山で30年以上愛され続ける不朽の名店が【La Blanche(ラ・ブランシュ)】です。
シェフの確かな技術とフレンチの伝統を守りつつも、時代に合った革新を続ける料理が、多くの食通を魅了してやみません。
シェフの田代 和久氏は1950年、福島県生まれ。
高校卒業後、上京して調理師専門学校に通い、卒業後は都内の有名フランス料理店で経験を積みます。
その後、フランスへ渡り、「ル・ランデ」「ギィ・サヴォワ」「バリエル ニュイイ」といった各地の名店で3年間修業を重ねました。
帰国後、銀座の有名フレンチレストランで3年間シェフを務め、1986年に満を持して【La Blanche】をオープン。以来、田代シェフの繊細で洗練された料理は、時を超えて評価され続けています。
食べログでは4.05点(2024.09現在)という高得点。
フレンチの百名店にも選ばれています。
ランチのコース
メインやデザートは、いくつかの中から自由に選べるプリフィックスコース。
豚肉リエット、カンパーニュ
ねっちりなめらかな豚のリエット。
やわらかで繊維を感じず、舌の上で脂がとろけていきます。
玉葱シャーベット
玉葱の甘さとスッキリとしたコクを感じます。
スッと冷たく広がる爽快感が口の中を満たします。
赤紫蘇ジュレ
爽やかな赤紫蘇が香るジュレ。
甘みもあるのでまるでデザートのよう。
パンも提供されます。
サワラのミ・キュイ ビーツのソース
繊細に火入れしたサワラと、酸味と甘みの効いたビーツのソースの相性は抜群。
魚の風味と調和して、ひと口ごとに異なる美味しさが楽しめる一品です。
夏野菜のガスパチョ
浅利、茄子、セロリ、胡瓜など、具だくさんの冷製スープ。
夏野菜の美味しい旨味がギュッと詰まっています。
イワシとジャガイモの重ね焼き トリュフ風味
【La Blanche】の代表的なスペシャリテ。
重ねた生のイワシと蒸したジャガイモを生ベーコンで包み、蒸し焼きにしています。
上にはアンショワクリームのムースを。
イワシの旨味と脂が染み込んだ、甘いジャガイモ。優しい味で丁寧。
添えられたイワシのスープはクリーミーで軽い口当たり。
イワシの臭さなど皆無で、口に含むとただただ幸せ。
活け締め鱸 胡瓜ソース
鱸は表面がカリッとしており、バターが効いて味付けはしっかりめ。
対照的に胡瓜のソースは優しい塩味で、胡瓜の良い青っぽさを感じるので、鱸と合わさるとちょうどよいバランスです。
添えてあるカブは甘味があって美味しい。
川俣軍鶏の黒米詰めロースト
選べるメインはぷりっぷりの弾むような軍鶏。
中には黒米が入っており、甘みと香り、もちっとした食感が良いです。
牛蒡とトリュフのソースが全体を引き締め、贅沢な味わいを楽しめる一皿です。
鴨肉のコンフィのパイ包み焼き 赤ワインソース
こちらはもうひとつの選べるメイン。
真っ黒なビジュアルですが、あえてこのように焼いているとのこと。
薄くパリパリッとしたパイは、焦げた感じは全くなく軽いです。
中には鴨コンフィを甘くスパイシーに味付けしたものがたっぷり。
ブランマンジェ キャラメルアイス
デザートも選べます。固形を保つギリギリのやわらかさです。
ブランマンジェは風味豊かで、キャラメルアイスは凛々しい苦み。
それぞれの味が、ハッとするほどの濃厚さです。
川俣軍鶏のプリン
プリンの強さに負けないキャラメルソース。
プリンの濃密な味わいに、キャラメルのほろ苦さが加わり、口の中で広がるコクが長く続くデザートです。
小菓子
最後の小菓子もいろいろ。
玉蜀黍のブリュレや八角のグラニテなど。
La Blanche(ラ・ブランシュ) まとめ
流行に左右されることなく、クラシカルでありながらも古さを感じさせないフレンチ。
食材の組み合わせも面白く、丁寧で温かみのあるお料理でした。
たまにクラシックなフレンチをいただくと、自然と背筋が伸びるような気持ちになりました。