まるで実家に来たようなほっこり古民家と広いお庭のrestaurant KAM
埼玉県の東川口にある、古民家フレンチレストラン。
築60年超の一軒家をリノベーションしており、ちょっとした遠足に来たような、実家に遊びに来たようなほっこりするお店です。
保育園の時からの幼なじみのお二人、シェフの本岡将氏とソムリエの田代圭佑氏がされています。
店名の「KAM」は「Keisuke And Masashi」の意味で、お二人の名前の頭文字を取ったそうです。
お部屋からは庭が見渡せ、シェフが庭のハーブや野菜を収穫しに行くところが見られます。
おまかせコース
メニューはおまかせコースのみで12,000円(税・サ別)。
ペアリングはアルコール、ノンアルコールどちらも用意されています。
ノンアルコールペアリングが面白いと聞いていたので、ノンアルにしました。
アミューズブッシュ
とれたてトマト3種
お庭で採れたトマトはそのままで。
飴色玉ねぎのキッシュ
トロットロに煮詰められた玉ねぎが詰まったタルトに、上にはオレガノと36ヶ月熟成パルミジャーノをたっぷりと。
玉ねぎの甘みが引き出されています。
胡瓜のタルト
下にタルト生地が敷かれており、中には水切りヨーグルトのクリームにスパイスをきかせたもの。
上には発酵させた胡瓜を。タイミント、モヒートミント、ディルで爽やかに。
小麦の湯種カンパーニュ
石臼で挽いた小麦で作った、高加水の湯種カンパーニュは見た目よりやわらかくもっちもち。香りがとても良いです。
玉蜀黍と麹のバターで。
自家製リコッタチーズ、メレンゲ
KAMのスペシャリテ。硝子の蓋を開けると、モワッと白い煙が立ちます。
ヒッコリーで燻製した自家製リコッタチーズ。
メレンゲを割るとオリーブオイルが流れ出ます。
メレンゲの軽く繊細な食感とリコッタチーズのまったり感、そして薫香がたまりません。
金柑の皮を2日間煮て、胡椒とジュニパーベリー、そしてイタリア岩塩を加えたドリンク。
ミニトマトのガスパチョ
美しく3層仕立てにしたグラス。
ミニトマトをオーブンでローストしてから煮詰め、バターで固めたもの。
ミキサーで撹拌し濾過したトマトウォーターをゼリー寄せにしたものと
赤ピーマン、赤玉葱、にんにく、ダークチェリーなどを入れたガスパチョの層。
上に山羊で作ったシェーブルチーズの旨味と酸味。
ドリンクは柘榴と山桃を5時間あく抜きし急冷させたもの。
天然稚鮎のベニエ
稚鮎をサクッと揚げてベニエに。
胡瓜、赤玉葱、紫蘇、菊花の柑橘発酵ドレッシングを添えています。
鮎の内臓の苦みに合わせて青いみかんの皮を削って。
白葡萄ジュースと金木犀の花びらを漬け込んだ蜂蜜、カルダモンを一粒だけ。
まったりした甘みと華やかさです。
ローズマリーのフォカッチャ
焼く前の状態を一度見せてくれます。
オイリーな焼き立てのフォカッチャ。
もちっとやわらかで、見た目以上の食べごたえがあります。
鱒、茄子
レモングラスのオイルでエスニック感もあるソース。
鱒はしっとりと焼き上げられています。
ライムの香りを移した林檎のスパークリング。
ランド産小鴨のマデラソース
エトフェ(血を抜かずに屠殺する方法)した小鴨はマデラソースで。
ぎゅっと旨味が凝縮したような、ジビエっぽさが際立つ鴨肉。
付け合せはトランペット茸やライムホルンピーマン。
山桃と渋柿ベースにグラスの縁に醤油をスプレーし、香りを移したたもの。
黄桃、ヨーグルトアイス、フランボワーズソルベ
セージの香りを加えた、夏らしい甘酸っぱくさっぱりとしたデザート。
ハーブティーもいただきました。
restaurant KAM まとめ
自家栽培の野菜やハーブを採りたて、摘みたてで提供される料理たち。
コンセプトや雰囲気含めて楽しめるお店です。
ノンアルコールペアリングは面白い組み合わせばかりで、センスの良さを感じました。
予約方法
電話予約のみ。
TEL: 080-4623-0829