輝かしい経歴の若きシェフがつくる世界観の日本料理 いづく
2021年11月にオープンした【いづく】。2度目の訪問です。
元々「CHIUnE(チウネ)」があった場所で、店内はカウンター6席のみ。広々としていてとても綺麗です。
シェフの崎楓真氏は、高校生レストランとして有名な三重県立相可高校食物調理科を卒業、京都嵐山吉兆で修行。
在籍中には35歳以下の料理人のコンクールREDU−35にて史上最年少19歳でファイナリストになりました。
JAL機内食の監修や著名人のプライベートシェフとして活躍し、2021年に【いづく】のシェフに。
おまかせコース
おまかせコースは税サ込で30,000円ジャスト。
前回とても満足度が高かったので、どんなお料理が出るか楽しみでした。
シャンパンで乾杯。
福岡 八女茶 きらり31
前回同様、きらり31でスタート。
深い味わいで甘さのある八女茶です。
涙豆のおじや
未成熟のスナップえんどうを使用。
サヤと昆布でとった甘さのあるスープに、ぷちぷち弾ける食感。
塩は使っておらず、お米のやさしいとろみも味わえます。
お造り メジマグロ、北海道 白魚
白魚はぷりぷりで、生姜が効いています。
メジマグロは出汁醤油で。常温に近く、脂がすぐにとろけていきます。
喉黒
紅瞳というブランドの喉黒を薪でたたきに。
脂が綺麗にのっており、薪の香りも良いです。
うるいのお椀
澄んだ上品なお出汁とシャキシャキしつつ粘りも感じる、ほろ苦いうるいのお椀。
醤油で味付けをしたワカメが別添になっていて、途中で入れると醤油のしっかりとした味わいに変化します。
ちらし寿司
桃の節句なのでちらし寿司を。
酢飯に木の芽や蕗を合わせて。上には春野菜と赤貝を。
山菜の香りが豊かで酢飯とよく合い、この日一番好みのお皿でした。
ミネラル感のある白。
香りも味わいもアルコール強めだなと思ったら15%の度数でした。
時間が経つと甘みと香りが引き立ちました。
鰆の薪焼き
なかなかの大きさの鰆。
なぜかこのお皿だけ他に比べて圧倒的にポーションが違いました。
しっかりめの火入れで食べ応えがあります。
手前は白銀という品種の百合根。ホクホクで甘いです。
紫アスパラガスと蛤の素麺、薪焼きキャビア
春らしい組み合わせの冷たい素麺。薪焼きのキャビアが香り高いです。
紫アスパラガスの香りがしっかりとしているため、蛤の感じは控えめ。
泉州 玉葱、蛍烏賊
蕗の薹のチップを添えて。
トロトロの玉葱は極薄いお出汁で。対して蛍烏賊は焼いて強い味わい。
山形つや姫 特別栽培米
やわらかで甘く、お米の香りがたまりません。
桜海老と芹のご飯
薪焼きの桜海老を使った香り豊かなご飯。
薪の香りと芹の青くシャキッとした食感が美味しいです。
喉黒ご飯
通常のコースにはありませんが、今月3回目の訪問というお客様は少し変えたメニューだったので、便乗して喉黒ご飯をいただきました。
山芋をかけて。
卵黄の醤油漬けご飯
燻製の香りを纏わせた濃厚な卵黄の醤油漬けと、ふわふわの鰹節の組み合わせ。
薄く削った鰹節が口に入れた瞬間にサッと溶けて無くなります。
鶯餅
ピスタチオ、金木犀シロップの餡の華やかでコクのある味わい。
苺がフレッシュに弾けます。
水羊羹
前回から寒天の種類を変え、固さも異なります。
口の中でなめらかにとろけながら、小豆の香りと甘みが広がっていきます。
山椒のアイスクリーム、柑橘
山椒のアイスクリームはそこまで山椒は主張せず、香りを楽しめます。
柑橘は4種類。
京都 焙じ茶
完全に炭化させ、コーヒーのような味わいの焙じ茶。
いづく まとめ
前回より淡々としたコース構成。
季節柄もあると思いますが、メインらしい食材が無かったせいか、前回より満足度はやや劣りました。
ワインは今回2種類だけいただきましたが、良いものを用意されているんだろうなという印象なので、お料理もメリハリがあると個人的には嬉しい。
凛とした雰囲気でお料理はどれも丁寧でセンスが溢れており、シェフの実直さも感じました。
また季節を変えて伺いたいです。
予約方法
OMAKASEにて予約可能。毎月1日に予約が開放されます。
https://omakase.in/ja/r/tc998390