神楽坂で味わう、比内地鶏の熟成焼鳥 やきとり松明(たいまつ)

神楽坂の路地裏、江戸川橋通り沿いに新しく誕生した焼鳥店「やきとり松明(たいまつ)」。
2025年9月、大阪・北新地の名店「焼鳥 市松」出身の和田大将が独立し、東京で新たに開いたお店です。
比内地鶏の旨みを最大限に引き出した焼鳥と、遊び心ある一皿が評判を呼び、早くも注目を集めています。
大阪「焼鳥 市松」出身の大将が手がける、比内地鶏の世界

大将の和田氏は、大阪・北新地の名店「焼鳥 市松」出身。長年大阪で修行を重ねたのち、東京・神楽坂で今年独立。
場所は、以前「焼鳥茜」さんがあった跡地にオープンしました。
店内は、焼鳥店とは思えないほどスタイリッシュ。
ガラス張りの外観に、木を基調としたモダンなカウンター8席。
焼鳥店というよりオシャレなバーのような雰囲気で、デートにもぴったりの落ち着いた空間です。
おまかせコース一本、14500円。比内地鶏の旨味を存分に。
メニューは「おまかせコース」一本(14,500円)。
秋田県比内地鶏を中心に、熟成や火入れにこだわった構成です。
最初の串から、炭の香ばしさがふんわり漂い、一口目で鶏の旨みと脂の甘みがじんわり広がります。
しっかりとした噛みごたえがありながら、口溶けは上品。
熟成によって旨味が凝縮され、余韻まで美味しい。
「カチョカヴァッロチーズ」や「2年間熟成のメイクイーン」など、焼鳥の合間に登場する一皿も見逃せません。
鶏料理を軸にしながらも、コース全体に緩急をつけ、最後まで飽きずに楽しませてくれる構成です。
胸肉の低温調理

九州の甘露醤油を使用。山葵といただきます。
しっとり柔らかです。
串 ねぎま

皮は香ばしく身がふっくら、ジュワッとした脂が楽しめます。

口直しの大根は酸味が強め。
串 抱き身

あっさりとした肉質ですが、パサパサ感はありません。
串 うずら卵

黄身はやわらかで醤油ベースの味がしっかり付いており、お酒が欲しくなります。
比内地鶏と発酵白菜のワンタン

スープの酸味は強め。
ワンタンの中のお肉はジューシーで肉汁たっぷりです。
串 手羽中の薪焼き

皮のジューシーさと弾力のある肉質がたまりません。
串 シャインマスカット

焼いたシャインマスカットは初めて。
焼くことにより皮は柔らかく、果肉は甘みが引き立って想像以上に美味しかったです。
比内地鶏のソーセージホットドッグ

パンにピクルスとマスタードを挟み、そこに比内地鶏のソーセージを挟みます。
鶏とは思えないほどのしっかりと濃い味のソーセージに驚きます。
かぼちゃの燻製スープ

薫香を強めに纏ったスープ。
サラッとしていますが、南瓜の甘みと薫香でパンチのあるスープです。
串 ぼんじり

大きめのぼんじり。ぷりぷりジュワッと溢れる脂。香ばしさがたまりません。
串 砂肝

他店の砂肝とは違い、コリコリとした食感が強めです。
手羽元の蒲焼き

缶詰に入った面白いビジュアル。
赤ワインのシラーで煮ており、甘みと酸味、コクのバランスが良いです。
カチョカバロチーズ

カチョカバロを南部鉄器で焼き、海苔で包んで蜂蜜をかけて。
良い意味で海苔の存在感が薄く、チーズと蜂蜜のコクに旨みをプラスさせています。
串 せせり

プリッとした食感と瑞々しさ。
2年熟成のメークイン

ほくほくのメークインに発酵バターを載せています。
さつまいものような甘さですが、余韻はキレが良く絶品です。
河内鴨の藁焼き

香ばしく藁焼きにした鴨にポン酢をかけて。
串 肝

プルプル、とろりとした食感で新鮮さとレアな感じが楽しめます。
串 つくね

ももと皮ミンチのつくねは、つなぎは使っていないそうです。
肉汁たっぷりですが全くくどくなく、サラッとした脂感。
繊細なつくねでした。骨は食べにくいので要らないかもしれません。
比内地鶏ときのこの土鍋ご飯とスープ

ごろっと入った地鶏と、香り良いきのこ。
お米はやや柔らかめ、味は薄めで上品です。スープもやさしめの味わい。
いり番茶

やきとり松明 TAIMATSU まとめ
大阪・北新地のDNAを受け継ぎながら、東京・神楽坂の街に溶け込む新しいスタイルの焼鳥。
比内地鶏の旨味を引き出し、一皿一皿に丁寧な仕事と工夫。
比内地鶏ソーセージのホットドッグやシャインマスカットの串など遊び心もあり、楽しむことができました。
これからもっとブラッシュアップしていかれるのだと思います。
予約方法
OMAKASEから予約可能。
https://omakase.in/ja/r/rj917123