北参道にあるフレンチ「sincere(シンシア)」。
渋谷区松濤にあった予約困難店「バカール」でシェフを務めていた石井真介氏が独立したお店です。
残念ながらバカールはもう閉店してしまいましたが、シンシアにて「バカールの時代に人気ベスト5だったような料理たちを全て並べたコース」をいただきました。
地下に降り店内に入ると、開放的な空間。席は18席でテラスもあります。
テーブルはこんな感じ。
アンドレ・クルエ Andre Clouet
まずはシャンパンで乾杯。
バカール時代からのアミューズ
ころんとした可愛いアミューズが3種類。
うさぎの形をしたフォアグラ最中。
五味トマト
この1粒で胡椒の辛味、キャラメリゼの甘み、マルドンの塩の塩味、ローズマリーの苦み、トマトの酸味、五味を全て味わえる面白い一品。
アメリカンドック
見た目はお馴染みのアメリカンドックですが、食べると全く違う味わいに驚き。
ブリオッシュ
店名を刻印した四角いブリオッシュ。香りが良くふんわりとしていて、いくらでも食べられそうな美味しさです。
定番!様々な産地から届いたお野菜を濃厚な蟹味噌のソースで
色鮮やかで美しい野菜たちは12種類。
野菜を蟹味噌のソースにディップするのですが、これが濃厚でたまりません。
カンパーニュ
キタノカオリを使用したカンパーニュ。表面はパリッとしていて香り豊か。
真鯛やオマール、つぶ貝、ばふん雲丹や蛤はカクテルグラスに重ねて蛤のエキスのバブルをのせて
カリフラワーのムースにラタトゥイユの層が挟まっています。
なめらかなムースと、パプリカなどほんのり苦味を感じるラタトゥイユ。バランスが良いです。
上にはさまざまなシーフードと蛤エキスの泡。美しい…。
お次は白ワイン。
冬は白子。パイ包みにしてクラッシックなノイリーのソースで
サックサクのパイ生地の中には…
溢れんばかりの白子!
まろやかなソースに後からトリュフをたっぷり掛けてくれます。
幸せを感じるパイのさくさく感と白子のプリプリ感。
メインの前に、好きなナイフを選びます。
まるごとの鶉にワイルドライスや麦を詰めてローストしてポルト酒のソースで
まるごとの状態で見せていただいた後は、一人前にカットして仕上げて提供されます。
やわらかで繊細な身の鶉。
甘めのポルト酒ソースがよく合います。
菜の花や芽キャベツなど、付け合せもお野菜も香ばしく焼かれています。
定番のストウブご飯
4種類くらいから1人1種類選べます。
ストウブご飯 和牛のタルタルのせ
やっぱり外せないのがタルタルのご飯。
つややかな美味しいご飯と、甘さを感じるお肉とたっぷりのトリュフ、卵黄。
幸せすぎます。
ブイヤベース
目の前でご飯の上にブイヤベースをかけてくれます。
魚介の出汁が効いていて、リゾット風にいただけるのでスルスル食べられます。
デセールは最後もがっつり!
栗の渋皮煮を、ストウブで焼きたてのパイに
お料理も結構ガッツリ系だったのですが、デセールまで重め!笑
でも熱々な焼きたてのパイ、美味しい…。
クリームや追い渋皮煮もあるので、味の変化が楽しめます。
モンブラン
目の前で削って仕上げてくれるモンブラン。栗感が凄くて、美味しすぎる…!
さすがにもう食べられない…と思っているところに、最後のミニャルディーズ。
ドーンとテーブルに置かれ、「この中に3種類食べられるお菓子があります」と言われ「!?」とびっくりしつつ本物のお菓子を探します。
アップ。この中に3つ。分かりますか?(左の木みたいのは食べられません。笑)
食後の飲み物はハーブティーにしました。
ポットサービスなのでたっぷりいただけるのが嬉しいです。
コーヒー用のお砂糖が可愛かったので、つい撮影。
お土産はアマゾンカカオを使用したマドレーヌ。
これは見本として持ってきていただいたものですが、見せ方も面白いです。
どれも遊び心があり、お腹がはちきれそうなほど満腹で大満足なコースでした!
接客もさすがでした♪
今度は通常のコースで、シンシアのスペシャリテ「鯛焼き(パイ包み)」を食べてみたいです。