焼津に足を運んでも味わいたい、心温まる茶懐石
静岡県焼津市。
焼津駅から更にタクシーを走らせ、住宅街の中にひっそりと店を構える茶懐石【温石(おんじゃく)】。
静岡の和食といえば必ず名前が挙がるお店です。
店主は2代目の杉山乃互(すぎやま だいご)氏。
東京・目白の「和幸」で6年間研鑽を積み、2016年頃から店を継いでいます。
静かで落ち着いた雰囲気。カウンターで料理をいただきます。
私はコの字型カウンターの一番端に座りました。
お任せ料理
メニューはコースのみ。
昼も夜も同じで税込16,500円と良心的なお値段です。
温石さんはサスエ前田魚店の魚を仕入れていることでも有名で、地元の美味しいお魚がいただけます。
穴子、大根おろし、梅肉、プチヴェール
焼津の穴子を使用。
プチヴェールのほろ苦さ、梅肉の酸味でサッパリとしたお皿からスタート。
椎茸と蛤のお椀
地元で採れた椎茸と蛤の優しいお椀。
鯛白子
焼津の鯛の白子。
なめらかであっさりとした味わい。
鯛と槍烏賊のお造り
艷やかな鯛。噛むほどに甘さが広がります。
槍烏賊はねっとり。
お魚の美味しさがダイレクトに味わえるのがお造りの良いところです。
春菊の胡麻和え
筍の器が可愛いです。
春菊の香りがしっかりしているのでちびちびいただけます。
豆鯵の唐揚げ
並べるのが大変そうな豆鯵たち。
軽く揚がっており、スナック感覚でいただけます。
シンプルだけどとっても美味しい。
平貝の手巻き寿司
軽く炙った平貝を手巻きで。
少し平貝が弱いのでアクセントが欲しかったところ。
赤座海老の焼きしゃぶ
まずはそのままの赤座海老を見せていただいたのですが
シャッターを切った瞬間にトラブルで照明が落ちてしまい(笑)、ちょっと暗めの写真になりました。
焼きしゃぶで。
ほぼレアなので、甘さとねっとりプリッと感が楽しめます。
海老味噌と卵もいただきました。
金目鯛のウロコ焼き
温石さんといえば金目鯛を炭火で焼いたこの一品。
皮はパリッと、身はしっとりレア感が絶妙です。
新玉葱
新玉ねぎはホイルに包んで炭火焼き。
甘さが引き立ち、とろっとろです！
トウガラシ(牛)の炭火焼き、筍
しっかりとした食感の赤身肉を炭火で。
下にはほっくりとした筍。
筍ご飯
筍をたっぷり使った土鍋ごはん！
塩気はごくごく控えめで、筍とお米の甘さを噛み締めます。
若竹ご飯
2杯目はワカメを混ぜ込んだご飯を。
お味噌汁はなめこ入りです。
お漬物。
おこげ
3杯目は更に先程の牛肉を入れて。
おこげが香ばしくて美味しいです。
苺、オレンジ
食事の後は大きな苺とオレンジを。甘くて味が濃いです。
くるみ餅、抹茶
最後はお茶を点てていただきました。
シンと静まる、ちょっと緊張した時間が流れます。
くるみ餅も手作りで。
まとめ
サスエ前田魚店から仕入れたお魚や、地元静岡の素材を生かしたお料理がいただける温石さん。
全体的にとってもやさしい薄味で、本来の甘さや香りが楽しめます。
静かな雰囲気でゆっくりと時間が流れ、真っ直ぐ料理と向き合えるひとときでした。
最近また再訪しましたので、レポートは後日^^
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