「アジアのベストレストラン50」1位!鮮烈な個性を放つ名店 傳(でん)
神宮前にある【傳(でん)】。
2022年版「アジアのベストレストラン50」ではなんと1位。
「The Best Restaurant in Asia」受賞と、5年連続受賞となる「The Best Restaurant in Japan」の2冠を達成しています。
時間ぴったりまで入店することはできませんが、外に可愛いテーブルと椅子があり、座って待つことができます。
店内に入ると、満開の桜!素敵すぎる!
ありがたいことにカウンター席で。
木目調の落ち着く空間です。
店主の長谷川在佑氏は1978年生まれ、東京都出身。
神楽坂の料亭「うを徳」で5年間修業を積み、その後お母様が営む小料理屋で腕を磨き、29歳の時に神保町【傳】をオープンしました。
その後神宮前に移転し、現在の場所となっています。
おまかせコース
おまかせコースは18,000円程度。
分かりやすい高級食材は出てきませんが、お料理のクオリティとスタッフ数、ホスピタリティの良さを考えるとかなりリーズナブルです。
お酒も料理に合わせて出していただきました。
フォアグラ最中
インスタでよく見るやつ!とテンションが上がります。
訪問当時はフォアグラがなかなか入ってこない状況だったため、初来店の人のみ提供されるそう。
(この後訪問した時は再訪でも提供された。)
袋を開けると四角い最中。
サクサクの最中の中には濃厚なフォアグラ。
檸檬が入っているため重たくなりすぎず爽やかで、べったら漬けのシャキシャキ感のアクセントも楽しいです。
この後のお料理もそうなのですが、中に入っている素材の説明をしすぎることなく提供されるので、食べた時に「何が入っているんだろう…?」とワクワクさせてくれるのが楽しい。
面白い組み合わせの料理がいただける傳さんだからこそ。
蛍烏賊の茶碗蒸し
プリンプリンの蛍烏賊の餡が掛かった茶碗蒸し。
ブルーチーズの味がする…と思ったら、やはりロックフォールが入っているようです。
この組み合わせを思いつくのが凄い!違和感なく濃厚な旨みが味わえます。
傅タッキー
遊び心溢れるケンタッキーを模した箱には店主の長谷川シェフ。
箱を開けるとこんがりと良い狐色の手羽。
パリッとジューシーな手羽の中には、福岡の新八女茶と唐辛子のおこわ。
想像していたより手羽とおこわの一体感がしっかりとあり、絶品でした。
ちなみに箱の裏面も可愛い!
合わせるのはまろやかなシャルドネ。
鰹、海苔のソース
やわらかな生の鰹には、お酢とお出汁を合わせた酸味のある海苔ソースに山葵の爽やかさ。
シチリアの赤。ピノに近い味わい。
鱒と山菜
まず鱒のパリッと感とジューシー感に驚き。
こごみ、たらの芽など富士山の麓で採れた山菜を揚げたものが添えられていますが、これもまた香りが良いです。
この日一番印象に残ったお皿です。
サイのイラストが印象的なLa Spinettaの白は、鱒の脂がワインのコクに合います。
ちなみにイラストは銅版画の技術を確立した祖ともいわれるアルブレヒト・デューラー氏が1515年に描いたものだそう。
当時のヨーロッパでは生きたサイを目にする機会は非常に稀で、彼自身も、人づてに伝え聞き、デザインの下書き数点を見ただけで描いたとのこと。
そんな小話も入れつつ提供してくださるので、いつまでも記憶に残ります。
サラダ
採れたて野菜を使用したサラダ。人参の顔は人によって違います。可愛い…!
何種類使っているんだろう?と思うほどたくさんの野菜が入っています。
野菜によって調理法を変えており、葉物は塩昆布の旨みでとても美味しい。
Jilly Lone Ranger Chardonnay。オーストラリア東部の白ワインです。
若竹のお椀
筍とわかめのお椀。
お出汁は蛤からとっているそうで、塩味も蛤からのものだそう。
潮の香りが濃厚で、筍のシャキシャキ感も良いです。
しらすご飯
たっぷりのしらすを載せたご飯。
やさしい塩気としらすの旨み。シンプルで美味しい。
お味噌汁とお漬物も。
白いんげんアイスクリーム
白いんげんの豆感に、塩が強めの餡子。
やや甘めな組み合わせにキウイフルーツの酸味で、今まで食べたことのないデザートでした。
傳 まとめ
意外な組み合わせに驚きの連続。
ベースがしっかりと美味しいので、味わったことのないお料理たちにただただ感嘆。
なんといっても接客が素晴らしく、感動するレベルの気遣いと丁寧さで予約が取れないのも納得。
総合力が高すぎ、でもほっこりとした雰囲気が漂う他には無いお店でした。
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予約方法
電話にて可能。12:00~17:00の間で受付。
TEL:03-6455-5433