【馳走西健一】焼津の魚と食材を活かした駿河キュイジーヌ＠静岡・焼津 │ さくのもぐもぐBlog

予約は数ヶ月待ち！サスエ前田魚店の鮮魚を使ったフレンチ馳走西健一

静岡県焼津市、焼津駅からタクシーで10分ほどの場所にも関わらず、全国から多くのお客さんが訪れるフレンチ【馳走西健一(ちそうにしけんいち)】。
予約は数ヶ月待ちで、空きが出てもすぐに埋まってしまうほどの予約困難ぶりです。

シェフの西健一氏は広島市西区三篠町で「馳走2924」という人気フレンチレストランを経営していましたが、2022年6月に静岡県焼津市のサスエ前田魚店からすぐの場所に移転。
前田さんが丁寧に仕立てた魚を使用しています。

「駿河キュイジーヌ」という新しいコンセプトで、長年研鑽を積んだフレンチと和の技法を使い「駿河湾の魚」と「地元食材」を使った料理を提供しています。

席はカウンター8席、メニューはお魚中心のお料理が提供されるおまかせのコースのみ 13,200円(税込・サ無)。

広島の新しいブランド牛「榊山牛(さかきやまぎゅう)」。
長期肥育で32ヶ月間丁寧に育てられたそうです。

融点がとても低く、一般的な和牛が29℃ほどなのですが、榊山牛は16.4℃！
とろけるような食感で、良い意味で脂を感じない素晴らしい食感でした。

軽く塩をして厚切りに。
手前は尻尾の部位。よく動くので筋肉が締まり、プリッとした食感が良いです。
奥は腹の方なので尻尾よりやわらかで脂が乗っています。
合わせるのは荏胡麻のマスタードソース、お口直しに野菜のマリネを。

烏賊墨とともにゆっくりと火入れをし、上には静岡の焙じ茶のパウダーをアクセントで。
生でも火入れしたでもないような絶妙な食感で、ねっとりとしたやわらかさに驚きます。
茶豆の味がとても濃く印象的でした。

魚介の美味しさが詰まった濃厚なブイヤベース。
オーブンで2時間加熱された旨みが凝縮された甘いトマトを添えて。
メイゴはゆっくりと火入れしているため、しっとり繊細ですが濃厚なブイヤベースに負けない身の強さでした。

フランスから取り寄せた半分焼いた状態のパンをお店でリベイク。
海藻が練り込まれた香り高いバターとともに。
パンもバターも絶品…ブイヤベースをぬぐっていただくと最高でした。

パリッとポワレされた梭子魚に山椒を効かせたソースで。
そこまで山椒は強くないので、上品で和風を感じるソースは梭子魚独特の香りと調和します。
キャベツをバターと魚介のソースでブレゼしたものが添えられているのですが、これまたキャベツの甘みが引き立って美味しい。

この白ワイン、美味しかったな…けど何か分からずでした。

水深700mほどで獲れるという鱈の仲間の深海魚「ソコダラ」のパイ包み焼き。
パイは薄めなので想像していたよりずっと軽い一皿。
大葉の香りが爽やかで、ブールブランソースはやや酸味は効いており重くなりすぎません。
玉葱は7時間炒めているため、存在感と甘みがとても印象的。

骨の周りで旨みが凝縮した部位を使用しています。
上品で繊細、やわやわの食感。脂っぽさは皆無で、純粋なお肉の甘みと肉質の良さを感じられます。
塩漬け胡椒が良いアクセント。

お肉に合わせて赤ワインもいただきました。

普通か少なめを選べたので、もちろん普通サイズで。
海老殻をベースにした甲殻類のリゾットは濃厚で、玄米の香りと食感にピッタリです。
大きな活き伊勢海老をレアに火入れし、海老味噌をお出汁で延ばしたものをかけて。
やわらかな甘い身を頬張る幸せ…！

なんとマンゴーも焼津産！焼津で採れるとは知りませんでした。
白ワインジュレやミントシャーベットで爽やかにスッキリと。

溶けても粘度がしっかりと感じられるくらい、ねっとり濃厚な落花生のアイス。
ミルキーで落花生のやさしい香り。

お魚中心のコースで13,200円(税込)。
ワインを飲んで1万円台後半と、良心的なお値段。
魚好きにはたまらないコース構成でした。

楽天で購入

OMAKASEにて予約可能。
毎月1日 14:00に予約が開放されます。
https://omakase.in/ja/r/oj542175

馳走西健一

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