清澄白河に誕生した大人気スペイン料理 eman(エマン)
スペインの伝統料理を大切にしながらも革新を追求し、新たな価値を生み出すスペイン料理店。
古きものと新しきものが交差する街、清澄白河。
その地に佇む築60年の一軒家をリノベーションし、2021年12月にオープンしました。
店名【eman】は、スペイン・バスク地方の言葉で「与える」という意味。
和の食材を取り入れたオリジナリティ溢れる料理を提供。
どの料理も芸術的な美しさと深い味わいを兼ね備えています。
シェフは、スペイン・バスク地方のミシュラン三つ星レストラン「アスルメンディ」、ラ・マンチャ地方のミシュラン一つ星レストラン「エルボイオ」で研鑽を積んだのち、奈良のガストロノミーレストラン「アコルドゥ」、東京「アロセリア ラ パンサ」の料理長を経て、emanをオープン。
その実力は高く評価され、「ゴ・エ・ミヨ(Gault & Millau)」2023・2024、「ミシュラン・ガイド・東京(MICHELIN Guide)」2024・2025にも掲載。
ディナーコース
ディナーコースは16,500円(税込・別途サ10%)。
メニューは2ヶ月ごとに変わるそうです。
料理のみならず、ワインのペアリングも秀逸。
ディナーは8種 540mlで7,700円と、比較的リーズナブルです。
スペインだけでなく日本ワインもふんだんに取り入れたワインのセレクションは、味わったことのない面白いものばかり。
ペアリングが毎回の楽しみです。ロゼのCAVAで乾杯。
Ajo Blancoアホブランコ アーモンド/そら豆
アンダルシアの冷製スープ”アホブランコ”。
にんにく、アーモンド、お水やパンなどで作った冷たいスープ。
中には甘くした空豆のピューレとイベリコ豚の生ハムが入っています。
Tapas タパス3種
生ハム、コカ
スペイン23ヶ月熟成 手切りの生ハム。
下にはコカというスペインのパンにスペイン産ドライ無花果を練り込んであるもの。
一緒にいただくと、甘じょっぱさがたまりません。
ピキージョピーマンのパイ、雲丹
スペインのピキージョピーマンのムースが詰まったパイ生地に、上には北海道産無添加の雲丹。
ピキージョピーマンと雲丹の甘みの一体感を楽しめます。
ブニュエロ、白海老
ジャガイモをベースに烏賊墨を練り込んだブニュエロ(スペインの揚げ菓子)。
上には富山の白海老にライムの香りを加えて。
そこににんにくマヨネーズのアリオリソースを添えています。
Espárragos blancos ホワイトアスパラガス/サルサベルデ
ホワイトアスパラガスに、ムール貝の出汁とハーブで作ったサルサヴェルデ。上には卵白で作ったマヨネーズ。
横にはムール貝の身やアンチョビ、卵、松の実で作ったタルタル、赤ワインビネガーのソース。
卵白だけのマヨネーズは軽さとコクが両立しています。
フレッシュでフローラルなアロマ。パイナップル、レモン、梨や桃などの熟した白い果実のような香りの白ワイン。
Cebolla フルーツ玉葱/シードラ
淡路のフルーツ玉葱の、甘いロースト。
白いソースはスペインのシードル(林檎酒)とバターを使ったソース。
上には白魚のアヒージョと木の芽。
リンゴ果汁とぶどう果汁を合わせたシードル。可愛いデザインです。
Pescado 金目鯛/ モホピコン
静岡の金目鯛を使用。
ピキージョピーマンやアーモンド、スパイスを使ったホモピコンというソース。
甘い人参、上には春みかんの泡。
樽熟している白ワイン。
ローストしたナッツのようなバニラのような香りです。
パンもいただきます。
Carne イベリコ豚プレサ/花梨
肩から背にかけてのプレサという部位。
メンブリージョという赤ワインのスペインの花梨のジャムを加えたソース。
スナップエンドウとイディアサバルという羊のチーズ。
スペインワイン。
余韻にビターなカカオやチョコレートを感じる力強さがあります。
Paella 蛍島賊/イカ墨
富山の蛍烏賊をふんだんに使った烏賊墨のパエリア。花山椒とアリオリソースを添えて。
パエリアはしっとりと仕上がっており、濃厚な味わい。
蛍烏賊に負けない、しっかりとした味わいのロゼワイン。
Arroz 蛤/バスク
スペイン バスク地方のアロス。
本来は浅利を使って炊き上げるものですが、今回は蛤を使って贅沢に。
宮城県石巻 ナチュールの赤ワイン。
さくらんぼっぽい味わい、梅の出汁感があります。
Postre 苺のガスパチョ/カモミール
苺を使ったガスパチョ。
上にはメレンゲと、その下にカモミールのアイスクリームが隠れています。
苺に合わせて甘いスパークリングワインを。
栃木県ワタナベファームの平飼い卵のプリン
栃木県産の平飼い卵を使用した、しっかりと固めのプリン。カラメルはしっかりとビターな仕上がり。
コーヒーは清澄白河「アライズコーヒー」のドミニカ浅煎り。
eman(エマン) まとめ
和の素材を生かしたスペイン料理。どれも手が込んでいてセンスが良く、安定感があります。
お値段も良心的で接客もフレンドリーで丁寧、予約が取れないのも納得。
次はどんなお料理とワインが出てくるかな…と、毎回楽しみなお店です。