“腹パンフレンチ”と呼ばれる予約困難店 銀座大石
フレンチの名店「北島亭」で長年スーシェフを務めた大石義一氏が独立し、オープンからちょうど1年の「銀座大石」。
瞬く間に予約困難店となりました。
ボリュームたっぷりのおまかせコース
メニューは一斉スタートのおまかせコースのみ。
大石シェフの元気な声でコースが始まります!
まずはミルクティーのようなバター茶でお腹を温めます。
料理のボリュームたっぷりと聞いていたので、お酒は控えめにしようと思い、まずはジャスミンティーで乾杯。
グジェール
まず最初はグジェールに帆立と縞海老のタルタル、上には桜海老とたっぷりのキャビア。
一口でいただきます。
塩気と甘みと香りと…いろんな要素が楽しめます。
フレンチらしくパンも提供されるのですが、全体のボリュームがありすぎて全然食べられず(笑)
カウンターなので、目の前で仕上がっていくのがとっても楽しい!
コンソメゼリー
定番のお皿。
上の層はコンソメゼリー、下にはカリフラワーのムースが隠れています。
北海道の馬糞雲丹、ボタン海老、ホッキ貝、上には蓴菜。
上のコンソメゼリーだけいただくと軽くて和の雰囲気、下のムースと混ぜるとコクのあるフレンチの味わいに変身!
あーーこれは美味しい!!!
洋風お寿司
カワハギの肝和えと、マデラ酒を使ったフレンチドレッシングのソース、オーストラリアの黒トリュフ、レフォール。
シャリは2種類のバルサミコ酢の合わせ酢を使用しています。
酸味の効いた、さっぱりとしたお寿司!
スッポンのコンソメスープ
蓋を開けると…
鶏ガラで3時間、スッポンの骨と甲羅で3時間、身と野菜で2時間ちょっと、仕上げに4種類の貝を合わせて1時間煮たスープ。
なんと手間のかかっているスープ!!!
本当に力強くて複雑な旨みがあって美味しい。ずっと飲んでいられます。
具は天草の鱧。葛で落とし焼霜にしてあり、力強いスープを邪魔せず、かつ負けません。
フレンチ八寸
「第一関門です」と大石シェフ。笑
お腹の具合が心配な方は、少なめオーダーができますが、普通サイズでお願いしました。
8種類の野菜のゼリー寄せ
まわりはにんにくの効いたアリオリソースです。
ゼリー寄せはサッパリと、でもアリオリソースは濃厚で旨みがあり、バランスが良いです。
奥はトマトのドレッシング。
ジャンボンペルシエ
豚肩をやわらかく煮て、煮汁とパセリをゼリー寄せにしたもの。
合わせるのはケッパー、玉ねぎを使った酸味のあるラビゴットソース。
長良川の郡上鮎
鮎をバジルと合わせ、周りはじゃがいもの細切りを巻いたもの。
外はサクッとしていて、中はしっとり。鮎のほろ苦さも良いです。
鮎には茗荷のピクルスを使ったタルタルソース。
赤キャベツの酢漬け
いろんなものがちょっとずつ。目にも美しいです。
キーツマンゴーとフォアグラ最中
楽しみにしていた手渡しの最中!
マンゴー・パッションフルーツのソース、フォアグラのテリーヌ、ムース、キーツマンゴー、マリブリキュールのゼリー、ココナッツの実のサブレ、ミント。
爽やかだけどまったり、そしてサブレのサクサク食感が良いアクセントです。
セップ茸(ポルチーニ)のフリット
カウンターの上にドーンと置かれたセップ茸。
これがチーズ香るカリッカリのフライに変身!
チーズを混ぜた衣は細かくしっかりと、でも中のセップは水分たっぷりでトロンとジューシー。
なにこれ、衝撃的に美味しい!!!
味変で宮崎のへべすを絞っても良いです。
セップを味わっていると、目の前の焼き台ではお肉の塊が…!
どんな料理になるか楽しみ。
鮑のパイ包み
黄色味を帯びた焼き立てのパイ。
断面も見せてくれます。
カットして提供された状態がこちら。
千葉の黒鮑を蒸したものと、鯛のすり身に青海苔を加えた魚のムースが包まれています。
手作りのパイはさっくさく!
白いブールブランソースはバターが使われますが、パイもバターを使っているため、相性を考え重くなりすぎないようにソースのバターは控えめで通常の1割ほど。
それにマッシュポテトを加えており、かなりアッサリした味わいです。
添えられた鮑の肝ソースをつけると、コクと旨みが倍増します。
秋田豚のローストポーク
生の状態、脂がしっかりとのった豚です。
これをこんがりと焼き上げます。
お肉は手前が身の部分、奥は脂を楽しみます。
身の美味しさを味わうのが普通ですが、脂の美味しさがメイン。
脂がしつこすぎないように考えられているため身は物足りないかも、ということでしたが、上品できめ細やかで美味しくいただけました。
ソースは骨で出汁をとり、新生姜とにんにくを加えたとんこつソース。
炭火で焼いた賀茂茄子と万願寺唐辛子を添えて。茄子がジューシー!
お口直し スイカのジュース
ライムとミントであえて草っぽい香りを出しています。
スッキリとお口がリセットされます。
さて、いよいよ牛肉。
豚も牛も食べられるのは嬉しいですね。
飛騨牛 飛び牛ランプのロースト
飛騨牛の飛び牛。
付け合せはロメインレタスのロースト、じゃがいもと玉ねぎのリヨネーゼ。
外は香ばしく、しっかりとした旨みのあるお肉です。
塩とワインのソースでいただきます。噛むほどに美味しい!
太刀魚のリゾット
立派な太刀魚。
彩り豊かな野菜やお米とともに。
仕上げにブイヤベースをかけて提供されます。
かなりお腹いっぱいだったので少なめでお願いしましたが、いくらでも食べられそうなくらい絶品!
カレーライス
〆はもう1種類!カレーライスです。
こちらもコースの最後ということでバランスを考えて軽めな味。
野菜の甘みと肉の旨みを味わえます。
デザート
デザートもたっぷり3種類。
ライチのババロア、桃のスープ・コンポート、薔薇のシャーベット
最高な組み合わせ。
スッキリとした甘さと香りの良いデザートです。美味しい!
焼き立てフィナンシェ
バターの香りとしっかりとした甘さ。
八女茶のクリームブリュレ
ほろ苦さと豊かなお茶の香り。これ大好き〜。
最後まで美味しくいただけました。
食後の飲み物は選べるので、ホワイトピーチを。
こんなにお腹いっぱいになったのは久しぶり!
でもコースの最後まで飽きずに食べられて、胃もたれしない絶妙なバランスでした。
何より大石シェフのトークが楽しくて、とっても元気をもらえました!
また伺いたいお店です。